この映画は60年前に小津安二郎監督によって撮影された「東京物語」をモチーフとした山田洋次監督の作品です。
この映画には、数多くのテーマが詰まっています。
その中で、僕が観る前から一番期待していたことは、蒼井優演じる紀子についてです。山田洋次監督の談話などによると、紀子は「日本の希望の象徴」という位置付けであり、どのように描かれているのだろうかがまず気になりました。
また、紀子役を60年前は戦前・戦後に活躍した大女優の原節子が演じていましたが、この大役を蒼井優自身がどのように演じるかもとても興味がありました。
観た感想としては、紀子は「どこにでもいるような気立てのいい娘さん」という感じで、とても好印象でした。観る前は、「気高い女性」なのかなと予想していたのですが、いい意味でちょっと意外でした。誰の心の中にもきっと紀子のような部分があるのだろうなと思わせてくれるような、説得力のある脚本だったと思います。
また、この役どころとしては難しい紀子を、蒼井優はさりげなく自然体で演じていて、とてもよかったです。蒼井優は、現在の日本を代表する若手女優であると思います。そして、蒼井優に今のところ対抗できるのは沢尻エリカ様ではないかとも思うのでした。

