世界の棟方と呼ばれている「棟方志功展」が大阪阿倍野のハルカスの美術館で開かれています。
棟方は彼の板画(普通、浮世絵などは版画と言いますが)や絵画が60点。特に板画は弩(ど)迫力で私に迫ってきました。
瞬間、これ私の中に小さいけれど眠っている、縄文人と呼応している!と思ったのです。目が弱い棟方は、作品を制作するとき、制作中の作品にくっつかんばかりに目を近づけ、板を掘り、そこに染料を塗り、紙を置き、全身で馬連を使って紙に写してゆきます、仕上げてゆきます。
野生の強さ。自分の夢に向かって走る情熱。凄いものを見ることができた!と満足感が私の思考の中に充満しました。
棟方志功が当時の有名な民芸作家と交流したこともうなずけますし、彼がお経の講義を友人から受け、触発されて仕上げた作品は全く純粋に仏様でした。


文殊菩薩 羅ゴ羅 摩訶迦葉 富楼那弥多羅尼子 摩訶迦旃延 阿那律
