今年も、友人から「能登のはま塩」をいただきました。私にとっては一番貴重な、有り難い贈り物です。


「能登のはま塩」は”国指定重要民俗文化財」と書かれています。初めて頂いた頃には、県指定になっていましたので、有り難いことに、それ以来、続けて何年になるでしょうか、贅沢を続けさせて頂いています。



江戸時代の製法をそのまま守り続けてきた。そんなことが、現代では中々通用しない世の中です。続けることの大変さはどんなで有ったろうと、想像します。


http://www.nhk.or.jp/mare/special/013.html  

NHK on line の写真の説明に「楽な仕事は一つも無い。塩田の仕事はとにかく重労働」と書かれています。私は見なかったけれど、TVの連続ドラマのモデルになった。塩田の塩。


さすが、プロの写真、その景色の美しさを、このページを書くために見ることが出来。「やったー」なんて思っています。


塩辛さが立つのではなく、塩味の向こうに甘ささえ感じるやさしい塩です。お漬け物にも、煮物にも、吸い物にもと大活躍してくれます。


そして、朝、起き抜けに口をゆすぎ、薄味の塩水を飲むこともこの塩を使います。


私達の遠いご先祖は海から陸に上がってきた生物。血潮の塩の濃さは、海と同じですし、海塩は微妙ミネラルが含まれています。祖先がとり続けてきたものが、身体には一番優しいと言われています。この所、塩の取り過ぎの害より、砂糖の取り過ぎの害の方が深刻だと騒がれているのは、遅きに過ぎると思うのですが。



今は、沢山の種類の塩を店頭で見ることが出来ますが、その中の、例え国産と書かれた塩を選んだとしても、多くは外国産の塩を輸入し、日本の海で加工したものだと言うことです。理由は主に”人件費”。


キリスト教の聖書の中に

「塩はよいものである。しかし、もしその塩の味がぬけたら、何によってその味が取りもどされようか。あなたがた自身の内に塩を持ちなさい。そして、互に和らぎなさい」 マルコによる福音書9章50節


少し変な私の印象ですが、砂糖(極陰)の甘さは”切れやすい”性格にしますが、塩(極陽)は忍耐を作り”和らぎ”を作ると言うことは、マクロビオティックの考え方に合っているようです。