垣根越しに白梅。微かに梅の香が漂ってきました。

今朝、とても綺麗な小鳥のさえずりを聞きました。ウグイスでは無いのですが。

私の知る方が、毎年お父さんのお誕生日に電話で「早春賦」を歌ってお祝いにしていたと想い出を語ってくれたのを、素敵な話だなと思いましたが、でも、私は気恥ずかしく電話に向かって歌うことは、とうとう出来ませんでした。

       「早春賦」

  春は名のみの 風の寒さや
  谷の鶯 歌は思えど
  時にあらずと 声も立てず
  時にあらずと 声も立てず

  氷解け去り 葦は角ぐむ
  さては時ぞと 思うあやにく
  今日も昨日も 雪の空
  今日も昨日も 雪の空


  春と聞かねば 知らでありしを
  聞けば急かるる 胸の思いを
  いかにせよとの この頃か
  いかにせよとの この頃か

 長野県安曇野が舞台だそうです。信州の周りの雪山。微かな春はこの辺りよりもっと寒さが厳しいことでしょう。




    立春、名ばかりの、まだ風が何と寒いことでしょう。鶯は歌いたいと思っても、寒くて・・・。未だその時でないと思って歌うの  を思いとどまっている。

    氷が溶け、葦の芽が膨らみ始めた。さあ、歌うときと思ったのに、今日も昨日も雪空。

    春と聞かなければ、知らないでいたのに。聞いてしまったばかりに、春の歌を歌いたい    と心急かされる。どうしようと迷っている、そんなこの頃なのです。