友人から自作の大阪大根が届けられました。
ずんぐりとした太く短い大根です。一番美味しい時期にくださいました。名前は知っていても未だ食べたことはありませんでした。
昆布だしで炊きあがった大根は柔らかく味がほどよく染みて、うまくできあがりました。昆布と大根を鍋に水から入れ、コトコト・・・・そこに醤油を差し、更にコトコト・・・。気長に気長に火にかけて煮ると材料の味がやさしくでるのでしょう。
昔、いろりの上に欠けられた鍋で煮る野菜ってきっとこんな味かも知れない。忙しいと思わないで、ゆったりと1日を楽しむ。大根は良い時を与えてくれました。
葉っぱは細かく刻み、千六本に切った大根と共に大阪漬。にしては私の切り方も写真の写り方も好くはありませんが、味は上出来でした(自画自賛)過ぎますが。
祖母は大阪漬を作るときに、「大阪人は”ケチ”だから、大根の葉も捨てずに食べる。と人は言うけれど、”ケチ”だからでは無く、”物はだいじに最後まで使わんとあきまへん。それを”しまつ”と言います。「けち」
と「しまつ」は大違い。無駄をしたらあかん。きっちり最後まで綺麗にするのが「しまつ」だす。」と話してくれたことを思い出します。

