朝、9時50分上映開始に間に合うよう、根性決めて、早起きをし大阪まで。



ワーグナー作「ニューンベルグのマイスタージンガー」を観てきました。ニューヨークのメトロポリタンオペラのライブビューイングで2014から2015のシーズンに上映されるオペラの実写版を日本で観ることが出来ます。



オペラをもしヨーロッパやアメリカで観るとすれば、高い渡航費用とチケットなどを考えると先ず劇場に足を運ぶのは不可能です。だから、このような機会はとても有り難いことです。



それにしても、5時間34分はオペラは素晴らしかったのですが、インターミッションもありましたが、身体の方は少々つかれました。



話の主題である、マイスター制度は今もドイツでは厳然と残っているのでしょうか?物語の最後の方で、主人公が「昔、王や貴族に保護されていた芸術や技術が王政の力がなくなったあと、それらの伝統を、苦しい中から守り通してきたマイスター制度に誇りと権威がある」と高らかに歌っていましたが、保守的と言われようが、守り通すドイツ人全体の個性なのだと。第二次世界大戦で負けたときに、断固としてドイツは教育制度を崩さずに守り抜いた事に思いをはせながら観ていました。



バリトンを歌ったミャエル・フォレは歌だけでは無く、演技も素晴らしく好かったと、全く素人の私にも思えました。観客のスタンディングオベーションを私も劇場でしていたことでしょう。