「アンネの日記」はおそらく多くの人が読んだ記憶にあると思います。

第二次世界大戦では私の叔父が戦死しました。はっきりとは憶えていないのですが、
日本人の戦争の犠牲者がおよそ300万人と記憶しています。多くは若い人たちでした。

そんな悲劇が世界中で展開されたのが世界大戦でした。戦争につながる楽しい記録はありません。そしてその一つが「アンネの日記」でした。読んだとき悲しくて涙を流したことを思い出しました。

私と同世代の人たちは、親が戦死した。孤児になった。戦争で傷つき白衣を着た傷痍軍人等。私も又中国からの引き揚げ者家族の一人です。

そんな風景はは珍しくも何ともない日常でした。

東京都内の公立図書館で世界的ベストセラー「アンネの日記 」と関連図書が相次いで破られた問題で、21日現在の被害は都西部の3市5区で計294冊に上ることが分かった。各自治体は器物損壊容疑などの被害届を警視庁に提出した。「毎日新聞」より

図書館の本を破る?なんと考えの無いことを!と思います。そしてこのことは日本だけの記事にはならず、アメリカやイギリスの新聞でも取り上げられていました。

BBCニュース を見ますと、ダライ・ラマがオバマ大統領と会ったことと同じ大きさです。

ユダヤ人社会の大きさもありますが、日本の国を考える時にこんな小さなことと思われることが意外に大きく次につながりかねないのでは無いかと思ってしまいます。思いすぎかもしれないのですが。

日本の新聞よりもっとインパクトが強い写真でした。

それにしても、公共物を破損する等と言うことは少なくとも私には考えられないことなのですが。

   A damaged Anne Frank-related book in Tokyo, 21 February 2014