マクロビオティックの食事方法では、「一物全体」と言う食べ方が大切であると説かれています。
調理をするときに大根やにんじんなどの外側を取らない。小芋やジャガイモもできるだけ皮を薄く剥く。切り方も陰陽調和を図るために、できるだけ回し切りや斜めに切ることを教わりました。
そんな私がいつの間にか、サプリメントを摂取することに抵抗をなくしているなと、他の人よりは少ないと思っていますが、目下は処方された薬品は取っていませんが、WIREDに掲載された記事を読みながら少し反省しています。
サプリメントの摂取が健康を害する!? によると、サプリメントを飲むことによる罹患リスクが増大することが多いとあります。
その中に、とても大切なことが書かれています。
(引用始め)
ひとつの成分を分離して錠剤で供給することは有益か?
これらの結果について、その理由はまだ明らかではない。こうした栄養素が(野菜や果物を通して摂取すれば非常に貴重なのだが)どのように人体に供給されるかにかかっているという仮説が立てられている。
おそらく、サプリメントを機能させるためには、食品の中に存在するが錠剤には含まれないほかの成分が必要なのだ。「プロセスは非常に複雑なので、ある成分を分離してサプリメントのかたちで供給しても、有害ではないにしても無益となる」。「Annals of Internal Medicine」に掲載されるリポートの著者たちはこう結論づけている。
(引用終わり)
伝統的な漢方薬は、草根木皮をそのままに組み合わせて使いますが、そこに含まれている微量成分がもしかしたら、副作用を和らげ、あるいは効果を高めるのかもしれません。そんな意味では伝統的に用いられてきた自然のままのものを使うことは、長い時間をかけて検証された結果を基に処方されたもので、少しは安全かもしれないと思いました。
私が嘗て中国で二人の漢方医に診断し、処方して頂いた漢方薬の処方は違っていました(時期は同じ)。そこには、絶対は無いようでした。
私たちはとても進んだ世界、科学的に検証されたものを飲んで健康を維持しようとしているけれども、実際には日々新しい成果と称することの結果を取り入れることで、自らを人体実験の材料に提供しているのでは無いかと改めて考えさせられています。
