普段使いの石けんは「アレッポの石けん」
オリーブオイルを鹼化するのは、草を燃やした灰汁であったと記憶しています。匂いは良い匂いとはいえませんが、昔からの素朴な香りです。
写真のように中はグリーン色、肌に優しく、シャンプーにもこれを使っています。(アレッポ、アラビア語でハラブというシリアで最も古い、昔は戦略上の要衝の地として栄えた土地は、主な輸出品は周囲の農村の作物を加工した農産品、小麦・綿・ピスタチオ・オリーブ、羊、オリーブオイルで作られた石鹸などに変わっていった。(ウィキペディアより))
私とシリアのつながりは、アレッポの石鹸しかありませんが、”紛争で入手が難しくなる”と書かれていました。その変わり様は

「紛争で入手が難しくなる」という言葉があまりにも悠長と思われるくらいの悲惨さです。
シリアで最古の都市の一つが見る影もなく破壊された後の姿に思い浮かんだ漢詩ですが、唐の時代より戦争の仕方は悲惨に思えます。
「春望 」 杜甫 作
くにやぶ さんがあ
国破山河在 国破れて山河在り
しろはる そうもくふか
城春草木深 城春にして草木深し
とき かん はな なみだ そそ
感時花濺涙 時に感じては花にも涙を濺ぎ
わか うら とり こころ おどろ
恨別鳥驚心 別れを恨んでは鳥にも心を驚かす
ほうかさんげつ つら
烽火連三月 烽火三月に 連なり
かしょばんきん あた
家書抵萬金 家書萬金に 抵る
はくとうか さら みじか
白頭掻更短 白頭掻かけば更に短く
す しん た ほっ
渾欲不勝簪 渾べて簪に勝えざらんと欲す
【作者】 杜甫(712~770)盛唐の詩人。李白とともに唐代最高の詩人。湖北省襄陽県の人であるが、洛陽に近い河南省鞏県で生まれた。三十五歳ごろまで、呉、越、斉、趙の間を遊歴、この間に李白、高適と交わり、詩を賦したりしている。役人として職に就いたり、解かれたり、左遷されたり、又、戦争に巻き込まれたりもした。760年、剣南節度使の厳武に見出され、四川省成都の郊外に草堂を建てて住んだ。この時期は、杜甫の一生の内で比較的平穏な時期であった。765年厳武が死に、蜀の地が乱れた為、又、貧と病に苦しみながら、四川、湖北、湖南の地を流浪し、770年湖南省耒陽県で不遇のうちに生涯を終えた。 |
