昆布と鰹節で出汁を作る。私は鰹節は使いませんので、椎茸と昆布でします。旨味は5味の一つですが、最近になって、欧米でも、甘い・辛い・苦い・酸っぱい・塩辛いに、旨いが加わったと聞きます。

 所が、その日本でもこの頃は、旨味はうまみ調味料や、アミノ酸調味料等で代用され、その味に慣れてしまった人達を逃したくないために、チョットした名のあるところでも、うまみ調味料を使うところが多いとあります。

 うまみ調味料のを使うと、味が濃く感じられますが、後口は私にはよくありません。出来たら、どんなお店でも、あるいは加工食品でも、アミノ酸調味料を使って欲しくないと思います。

 無農薬、無肥料の野菜を使っての料理は、野菜本来の持つ味を美味しく味わえるように思います。昨日は、キャベツと油揚げをシンプルに煮付けた白菜鍋。他のことをしている間に煮過ぎてしまって、食べられないのでは?と恐る恐る盛りつけましたが、野菜はまあーまあー、煮汁が抜群に美味しく、急いで更に汁をを増やして白菜鍋は変じてスープになりましたが、満足です。

 アメリカやカナダの経験では、だし汁はありませんから、野菜を茹でるだけ。しかもくたくたになるまで茹でた野菜は”まずい!”という経験しかありません。友人の一人が”りんぼう”と呼ばれている方のエッセイの中に「野菜料理のまずさと、彼が見た有る家庭の料理本には、なんと、200年前のレシピがそのまま掲載されていて、この不味さが続いているのだ」と驚きと共に書いていることを教えてくれました(同感)。

 私の経験での例外は”ジャガイモ”。まるで当たり外れが無いと思えるくらい、アメリカでもカナダでも美味しいと思いました。彼らは実際よく食べます。ホームステイさせて頂いたどの家庭も、ジャガイモの購入量はダイナミックに大量でした。