小、中、高校と同期生のT君が昨年亡くなられ、彼を偲ぶ小さな回顧展に行きました。思いがけずたくさんの懐かしい同期生が集まり、彼の人柄の良さの表れだと感じました。

 日本画、版画の優しい色使いに、その回顧展は全然暗さがなく、明るい雰囲気に満ちていました。
なくなる前の10年間はパーキンソン病、脳梗塞を同時発症されたということで、ご家族のご苦労は大変だっただろうと察しました。

 彼と同じクラスになった中学時代には、綺麗な謄写版刷りのクラス雑誌を発行したこと。コツコツと部室で描いていたこと。後年、彼の個展で会った時に、「自分はクリスチャンだから、常に「メメントモリ」(ラテン語で「自分が(いつか)必ず死ぬことを忘れるな」という意味の警句。「死を記憶せよ」などと訳される。芸術作品のモチーフとして広く使われ、「自分が死すべきものである」ということを人々に思い起こさせるために使われ、日本語直訳では「死を思え」、意訳では「死生観」と言える。)を考えている。ということを語ってくれた時に、彼の絵画や人生への想いの凄さを垣間見たように思いました。

 この言葉と共に思い出す貴重な友人の一人が天国に帰りました。

    $蘇生.net-blog-高橋勲君の絵
     イギリス、湖水地方のホテル