卵かけご飯

　久しぶりに、本当に久しぶりに、卵かけご飯を、しかもレストランで食べました。

　普段、卵は購入しませんし、和食のレストランに行ってもお目にかかることはまずありません。ところが、そのレストランのメニューに「卵かけご飯定食」と書かれていて、お勧めと書いてあります。

　私の思っていたのは、白いご飯に醤油と卵という物でしたが、出されたのは、納豆、卵、醤油でした。おいしかったです。

　私の幼い頃には、卵はごちそうでした。病人へのお見舞いに持って行くと言う風習が未だ残っていました。

　私の卵にまつわる思い出が・・。大人たちのように格好良く割ることができないで、床に落とした卵。
電灯にすかして、新しいか古いかを、一つ一つ確かめて買った卵。味噌汁の鍋に、割り入れられた卵は一人に一つでは無く、鍋に、一つか二つが散らされていました。

　友達の家の鶏が産んだ生暖かい卵を大切に台所に運んだ思い出。全て、幼かった頃の、未だとてもごちそうだった頃のことです。

　カナダだけではないと思いますが、「イースターエッグ」命の始まりを意味するそうです。そして、多産のシンボルのうさぎ。

　今年のイースターは４月８日。私のステイした、北部の、未だ雪深い３月。人々は、春の最初の訪れの行事のために様々な計画をし、小さなプレゼントも用意しながら、その日を待ちます。

　私の住んでいる、この地の人々の何倍も、春を待ち、計画は盛りだくさんでした。