寒梅には丁度良いときでした。
花を愛で、香りを浴びて、友人とおしゃべりしながら、ゆっくりと天満宮にお参りし境内を歩きました。
私世代の関西人は「サン」が一番の敬称と思っていると気がつきました。「天神さん」「おだいっさん」(お大師さん=弘法大師)「氏神さん」「「天皇さん」「皇太子さん」「山本さん」「鈴木さん」・・・。もっと古い世代になると、「天皇はん」「皇太子さん」「近衛はん」「冷泉はん」「ごりょんさん」(御寮人さん=奥さん)「いとはん」(お嬢さん)・・。
牧村史陽著「大阪ことば事典」に依ると、敬称「さん」の段訛が「はん」という。と言うことですが、「さん」が必ずしも「はん」に変わるとは言えないようで、「ごりょうんさん」は「はん」は使えず、「いとはん」は「さん」は使えない。著者によると、大阪を舞台にした、谷崎潤一郎の「細雪」でも使い間違いがあることを指摘しています。私も、ほとんど大阪で過ごしましたが、使い分けは出来ません。
