時々利用している自然食品店、自然食レストラン「ばんまい 」から、「食の未来 」というタイトルのアメリカのドキュメンタリー作品の上映会のご案内をいただき、観にいきました。
テーマは遺伝子組み換え食品に就いて。
アメリカでは、すでに、31%位、中国では12%位がが遺伝子組み換え食品。幸い日本では、未だ、一般の農家では、遺伝子組み換え種子は使われていませんが、実験農場などでは、作られ研究されているという事知りました。
しかし、日本の食品自給率は、最近では40%を下回っていると最近の新聞報道から、輸入食品の中には、多く含まれているのは確実です。
遺伝子組み換え技術を利用して、多くの種子を操作し、あるいは、在来品ですら、特許を取ることにより、伝統的に、収穫物から採取し、その種を、次の季節に蒔けなくなってしまったり、遺伝子組み換え品種と自然交雑したものでさえ、特許に引っかかると、使えなくしてしまうことにより、特許を守ろうというような、およそ一般人には理解できないことが、世界で行われて居ることを知り、生きることの基本である、食で、企業の論理が、農家の経済的基盤を失わせ、消費者の健康を考えてはいないという、メッセージが込められていました。
映画の中では、其の様な食品を摂ったことによる、パニック障害になった人のインタビューや、アレルギーなどいろいろの問題があることが語られていました。
BBCのサイトhttp://news.bbc.co.uk/2/hi/science/nature/574245.stm で、こんな記事が出ていました。モンサント(遺伝子組み換え種メーカー)の従業員のカフェテリアで、組み換え食品の使用を禁じた(1999年)古い話です。そんなじじつがあったのでしょう。
遺伝子組み換え食品による心配は、癌の原因 食品アレルギー 免疫システムにダメージを与える などが心配されているそうです。
食に関して、あるいは、食に関連して、同時にその会場で手渡された資料に、遺伝子組み換え食品以外に、自給率低下、放射性廃棄物、水、温暖化・・・などなど、なんと多くのことが、今、目の前に問題として突きつけられているのかを知らされ、暗澹とした気持ちになりました。
イギリスでの話です。第二次世界大戦前、イギリスの食糧自給率は今の日本のように低かったそうですが、戦争によって、食料が輸入できなくなり、大変困った状況になりました。以来、自給率を上げることに努力した結果、現在109%を維持しています。それについては、日本が指摘され、圧力を与えられているような貿易摩擦はないように聞いています。この話を聞いたとき、日本は℃のようにすれば摩擦無しに自給率を上げることが出来るのだろうと思ったことを想い出しました。
さあ、わたしは何が出来るのかと問われているのですが、その答えは、「まず、隗より始めよ」小さいことをこつこつと始めていくことという答えしか、浮かんできません。不甲斐ないことですが。
