昨日まで袋が掛かっていた桃畑の桃の実が、今日は少なくなっている。スハッとばかりに、近くのスーパーに買いに行きました。
そのスーパーは、毎年、近くで収穫された桃が、ほんの短い間、売り出されます。生成のものが、一番美味しいことは、買う人達にとっての常識。売り切れない内にと急ぎ、手に入れました。
形は大きくありませんでしたが、水分の多い、甘い果実に満足。残りは、皮をむき、土鍋に、ほんの少しの塩(甘みを増す)と酸味のレモン(参加して茶色くならないように)をたして、コンポート風にして、楽しみました。
普通、コンポートと言えば、砂糖を加えて煮るのですが、私のは、果物の持つ風味を楽しみたいのと、砂糖をあまり摂りたくないという理由で、使いません。市販のは、砂糖を使うことにより、腐敗を遅らせると言うこともあり、必要以上に甘く感じられます。
中国において桃は仙木・仙果(神仙に力を与える樹木・果実の意)と呼ばれ、邪気を祓い不老長寿を与える植物として親しまれている。桃で作られた弓矢を射ることは悪鬼除けの、桃の枝を畑に挿すことは虫除けのまじないとなる。桃の実は長寿を示す吉祥図案であり、祝い事の際には桃の実をかたどった練り餡入りの饅頭菓子・壽桃(そうたお)を食べる習慣がある。(wikipedia)
日本でも邪気払いの力があると信じられていたようです。
小さい頃、アセモに効くと言って、桃の葉を煎じて、その湯で行水をして貰ったのが、懐かしい想い出です。今のように、クーラーはありませんでしたし、遊びは、もっぱら身体を動かす遊び。痛がゆいアセモは、冬のしもやけや、あかぎれとともに、毎年、悩まされるものでした。行水や、風呂を使ってさっぱりとさせて貰い、シッカロールと呼ばれるアセモ予防の粉をたっぷり振られた子供達。夕方の子供達はみんな白くなっていたことを想い出しました。
