私の何時も通る道に、梅の木と桃の木が植えられているそんなには大きくない、畑があります。勿論、今は、梅の花が咲き、、桃の堅いつぼみをつけた枝は赤い色をしています。それは、地中から養分を吸い上げ、春に咲く花の色を、枝さきに蓄えて、用意しているように。


 着物の草木染めで有名な志村ふくみさん(1990年(平成 2年)、重要無形文化財「紬織」の保持者に認定。)が、エッセイに、草木染めで最良の色に染め上げる為には、花が咲くために木がその枝に色を蓄えるときに、枝を切らせてもらい、煮だした中に、糸を浸すと、その花の色を移すようにもらうという文章が、非常に印象深く記憶に残っています。


 花が咲く前の、つぼみが未だ堅い桜、梅、桃などの枝が、色濃く見えるのを見ると、何時も志村さんのそのエッセイの一節を思い出します。 

http://www.nihon-kogeikai.com/KOKUHO/SHIMURA-FUKUMI/SHIMURA-FUKUMI-SAKUHIN.html

 

 中国から、日本に留学していた、中国人の、今はアメリカに住んでいる知り合い、そして、アメリカ人で日本に来ていた留学生が、梅干し大好き人間でした。以前、私は、彼等のために、御土産を持参して、いたく喜ばれました。二人とも、梅干しを食べると、お腹の調子が良くなると云う、薬感覚でしたが。


 薬といえば、すぐに思い起こすのが、

梅肉エキス・・・我が家の常備薬です。昔、祖母や母が、青梅から作っていたのをかすかに記憶していますが、私は買っておいています。おなかを壊したり、食べ過ぎたりしたときなどには、酸っぱーいですが、舐めるとたいていの場合、効果があります。

強力な殺菌、整腸、浄血作用が有る為です

 

烏梅・・・最初に烏梅の名前を知ったのは、植物染料の媒染剤としてですが、今は、あまり作られていないと聞きました。ある時、百貨店の、特産品展で見つけ、塩辛く、酸っぱくて、しかも炭のにおいがする烏梅を買いました。たまに口に入れて、不快な胃を守ってもらっています。

 漢方薬では薫蒸(くんじょう)して真っ黒になった実を烏梅(うばい)といい健胃、整腸、駆虫、止血、強心作用があるとされる。中国では話梅(広東語 : ワームイ)と呼ばれる干して甘味を付けた梅が菓子 としてよく売られている。(wikipedia)