菜一輪で玄米菜食をいただく

菜一輪の食卓

　菜一輪は玄米菜食一筋の和食レストランです。数寄屋造りの町家の造りは日本の伝統はこんなであったのかと、その落ち着いた雰囲気にまず気分が和みます。

　母屋があり、離れがあり、玄関横には古い時代のモダンな応接間が、2階には大きな座敷が明るい陽を取り込んでいます。そうそう、忘れてはいけないのは、中庭に主のように植えられている、樹齢300年の松。

　その気持ちの良い食卓に供される玄米菜食の食べ物は、完全無農薬、有機栽培の食材を生かしたもの。

　その日の献立は、

秋野菜のおからあえ：　　野菜が見事に丁寧に切られている。彩りが美しい　

引き上げ湯葉の煮物：　自家製の引き上げ湯葉はトローリとして、味が濃くって・・・　

根菜類の蒸し物と漬け物：　赤と黄色の人参、南瓜を塩蒸ししただけだそうだけど、甘くて、濃い味！

小芋と茸類のおすまし：　歯に吸い付くような粘りのある小芋と香り高い茸類は絶妙に汁の中で・・・

和三盆の落雁にお抹茶：　余り甘くない落雁は丁度今の季節のお菓子。此所の抹茶も無農薬の物でした。

　全て野菜だと変化が無くてとか、あっさりしすぎではとか、玄米御飯手美味しくないんではとか、マイナスのイメージを此所では打ち消してくれます。

油を使った料理は結構味が濃いです。

無農薬、有機農法の野菜は本来持っている野菜の個性が強く感じられます、野菜の持っている力を感じさせられます。

美しく料理をするために、包丁はよく研ぐと言っておられました。

　経営者のご主人作の器が所々に使われています。私はその地味さが好きで、前に御願いしておいた物を、この時にいただいて帰りました。

家では、この中に竹炭を入れています。気持ちが良いです。

菜一輪：2日前に予約が必要です。

　　　　　　所在地：奈良市北条町１８　TEL０７４２－２３－１７１５