秋のお彼岸の頃、田の畦に咲いています。取り入れを待つ稲や草の一面の緑の中に鮮やかに赤くにかたまって咲く花。曼珠沙華(まんじゅしゃげ)、彼岸花とも呼ばれ中国原産です。
一般に家庭の花壇には余り植えませんが、飢饉に備えて救荒食物として田の畦に植えられたのが、最初だという説があります。
掘り起こして食べると有毒ですので、毒を抜かなければ成りませんが。
球根をおろし金でおろし、ヒマの実の油で練り、足の裏に貼ると、肝臓を患って腹水が溜まった人の腹水を取るといわれています。
年配の人なら「長崎物語」という日本の歌謡曲の冒頭の歌詞「赤い花なら曼珠沙華、オランダ屋敷に雨が降る・・・・・」という歌を思い出すかな?
http://www.mahoroba.ne.jp/~gonbe007/hog/shouka/nagasakimonogatari.html に歌詞とメロディーがあります。
秋は草花が似合うように思います。この杜鵑草も雑草の中に混じっていると見逃してしまうような地味な花ですが、若葉や花にある斑点がが鳥の杜鵑の胸の斑点に似ているところから付いた名前だそうです。
私は名前が印象深く、憶えてしまった秋の花です。
季節の変わり目、お体を大切になさってください。


