ふだん、朝9時起床10時出勤の私たちの朝食はコーヒーだけ。

ランチラッシュがスローダウンした3時ぐらいがお昼の時間。

この日は2時半の専門医の予約に緊張したせいか、朝食を用意した。

今を思えば食べないほうが良かったのかな?

オフィスで用意したお弁当をつまむ彼はなんだかちっちゃくみえた。実際随分痩せてもいた。


専門医の診察で血糖値は310昨日より110、下がっていた。

Keep going,入院はまぬがれた。

一回目の診察で処方された薬の飲み方をおさらいする先生に、彼は実はその薬を飲んでいないことを打ち明けた。できれば食事療法という選択があるのか聞くために。


たった二日間、コカコーラを止めて、私の用意したご飯を食べて、最悪の結果を免れたのにもかかわらず先生の答えはNO,だった。


「私を信頼するのか?

君のワイフのいうことを聞いて早死にするのか?

どっちか取りたまえ!

ついでにそのスカポンタンなワイフをつれてこ~い!

君が今どんな状況なのか私が説明する!」


だって・・・さっ・・・

と、彼は苦笑いを浮かべて帰ってきた。

昨日よりもおっきなクスリの袋と血圧を自分で測る測量機を買って。


不安になったものの、昨日より110下がってる。

こんなに不安でいっぱいなのにお腹が空いて軽いお昼を用意して、

こんなに不安でいっぱいなのに仕事に戻る。

やってられないけど、やらなきゃいけないのは酷・・・


初めて彼が血糖値を自分で計ってみる。

最初は食事前のお腹が空いたときにテスト。

プラスティクの筒を中指に当てて、引き金を引くと小さな針が指を刺す仕組み。

みるみる血がポワンと盛り上がって、それを細長い紙のシートのマークの上に乗せる。

その血を測定する・・・

うわっ206!

随分下がってる・・・


恐る恐る早めの夕食を済ませて食後2時間、これが正しいタイミング。

257.

それでも初めてお医者にいった日に比べたらすごい・・・けど・・・



おもいきって「食養生」の著者、小沢医院院長の小澤博樹先生に深夜、電話をかけた。

この時ほど、アメリカと日本の時差がうれしかった事はない。

13時間の時差のおかげで、直接先生とお話しすることができたのは、アポイントを取るわけでもないアメリカからの問い合わせに、この時の看護婦さんがすばらしく丁寧で素朴でやさしさくて、親身になってくれたから。

「小澤先生に代わります」その看護婦さんの声に手元のメモを取り出した。

話したいことを整理したリスト

●初診の血糖値420がどんな状況なのか?

●薬を飲むべきか?

●EMの抗酸化療法は有効か?

●不安な合併症について

小澤先生の声はとっても穏やかでその声に甘えて、私は機関銃のように話し始めた。

ひとところ私が満足したのを見計らって先生がおっしゃられた。

「糖尿病ぐらいは、玄米菜食で十分改善できますよ」

・・・・ぐらいは・・・あっさり、そう言われる小澤先生の言葉に緊張の糸がぷっつり。

安堵のために、泣き出しそうだった。

「ただし、強い意志が必要です。」

ほとんどの人がくじけてしまうらしい・・・


電話の前で頭を何度も何度も下げて言っても言っても言い足りないお礼を言って電話を後にした。

「糖尿病ぐらいは問題ないってさ」


そう彼に伝えた。

100人力、このまま食事療法で直すことを二人で決めた。

今日のメニュー

●朝

 梅干入り玄米おにぎり2個、青汁、EM30ml

●昼

 野菜炒め(ブロッコリー、にんじん、マッシュルーム)

 キンピラゴボウ(昨日の残り)

●夜

 玄米ご飯、高野豆腐の含煮、キャベツとわかめの味噌汁

 きゅうりのヌカ漬もどき、刻み柚子

 

そしてもうひとつの出会いが・・・



1、 診断は糖尿病


2、不安な一日