現実がハリウッドを苦もなく乗り越えてしまった。
ニューヨークの事件。ニュース映像のはずなのに、映画の1シーン以上
の認識ができない。煙を上げるビル、ためらいもなく突っ込む飛行機、
マッチのように、一瞬炎を上げて、煙と共に砕け散った。
その燃えているペンタゴンはセットではない。
その映像にエキストラは一人もいない。
逃げ惑う人々には永久に「カット!」の声はかからない。

これは事故(アクシデント)ではない。
人が意図的に作った地獄(インフェルノ・・・byダンテの神曲)
にちがいない。
なぜ、どうして。
それを知るには今は情報が少なすぎる。

今ひとつ、私にいえることがある。
数多くの人々が驚きと悲しみの表情で過ごす中、
歓喜の表情を隠さない人々がいる。
TV画面の中で「死」を素直に喜ぶその子供を見て、
私はその母親を憎む。
同じ母親として。