2019年も終わりに差し掛かってきました。
令和元年初仕込みを8月初旬から始まりまして11月初旬までに終えることが出来ました。
今年はデラウエア・アジロン・ベーリーA・ナイヤガラ・甲州・メルロ・カベルネ等の品種を搾りましたのでいくつか写真で紹介します。
デラウエアの仕込み直前の風景です。各農家さんから搬入されました。本年もありがとうございました!今年は天候に右往左往されブドウ農家さんも苦労したと話を聞きました。丹精込められて育てられた葡萄に感謝し最高のワインづくりに精進したいと始まりました。
皆2019年の初仕込みとあって気合十分に配置についてます。
デラウエアを除梗破砕機に投げ込み梗を取り除き果実と梗に分別されます。
梗(こう)とは葡萄の実が付いている軸のことです。
果実はプレス機で搾汁をして果汁のみをタンクへ送り発酵させます。
発酵中のワインは発酵熱で液温が上がるので温度管理が重要です。
ちなみに赤ワインは果実丸ごと(果皮・種子)そのままタンクへ送られます。
タンクは蒼龍のワイナリーではステンレスタンクとグラスライニング(ワインと接触する内部がガラス製で耐食性強度に優れています)を使用してます。
除梗破砕機から出てきた緑色のものは梗のみとなった状態です。
こちらはベーリーAです。
タンクにベーリーAの果肉・果皮・種子を入れて発酵中の様子をタンクの上から撮っています。
これをかもし発酵と言いますが発酵によるガスが発生して果皮・種子がワインの帽子のように(果帽)浮かんできてしまいます。
果帽は色素やタンニンの抽出がしにくくなりそして酸素に触れている部分が乾燥し悪い微生物が繁殖しやすくなるのでルモンタージュを行います。
ルモンタージュ(液循環)で程よく酸素を取り入れワインを循環し色素やタンニンの抽出等のために定期的に行っています。品種により異なりますが5日間以上一回のルモンタージュの時間も温度や発酵状況により変えたりしながら毎日ワインのことを考え見たり感じたり味わったりしてるわけですね。ワインは生き物であるため日々大事に考えています。
そして発酵が終了したベーリーAのワインの樽熟成をするため樽入れ作業中です。
樽の香りが付き程よい通気性により熟成をしていきます。
これから寒い冬を越しますがしっかり品質管理をして美味しいワインに仕上げていきたいと思います。