模試で大切なことは
中学受験の模試の結果で大切にしていたことがあります。
それは、偏差値ではなく、解けた単元。
模試は、文字通り模擬試験です。
本番ではありません。
私の中での偏差値は、『ペース』
『いや、位置でしょ』と言われそうですが。
偏差値の本来の意味は、『位置』です。
ただ、『位置』だけを目安にすると本番の試験を解くという当たり前の目的を見失いそうになります。
そりゃ『位置』が前なら嬉しいのが人ってものです。
それよりも見るべきは、前回との単元比較。もっと言うなら問題比較。
何が出来るようになったのか、合格までのクリアポイントは一つでも通過できたのか。
5年生でいくら偏差値が良くても6年では、小島よしおよろしく、そんの関係ねえになるのが中学受験です。
ここが、大学受験と大きく違うところ。
模試の問題の質が、ゴロッと変わります。
大切なのは、6年生以降の本番に近い問題がどれだけとれているか。
極論、合格最低点に必要な問題がとれていっていれば、偏差値が高かろうが低かろうが関係ありません。
何十というチェックポイントをいくつ通過できているかが大切です。
おそらくもち子も、世間でいうところのジャイアントキリングに見える部類です。
あくまで、照準は入試当日。
そこに仕上がるように調整をしていきました。
間違えた問題も、仕上げで間違えたのか、全く解法が思いつかなかったのか、途中までわかっていたのか、それによって同じ間違いでも質が全くことなります。
取れる確率が高いもの、全く理解できていないものをふるいにかけていけば、最小限の労力でチェックポイントを通過させていくことができます。
その時に、もち子と一緒に分析をしました。
当事者は、あくまでもち子です。
何が、どこまで理解できているのか、何が課題なのか、どうすれば理解できるようになるか。
二人で議論をして、計画を修正しながら進んでいきました。
受験が楽しかった所以は、この部分にもあります。
実際の偏差値は、解けていない問題の量を表すペースとして使用していました。
あたりまえですが、解ける問題が増えれば偏差値は必然とあがります。
単元の本質をどこまで突いていけるか、それをもち子に自覚してもらうために議論を重ねました。
とにかく、もち子には考える受験をしてもらうために模試を活用しました。
そういった意味でも色んな模試を受けるというのは経験にもなるし、考えることも多いのでお薦めします。
ただ、数字に振り回されないように注意して下さい。
偉そうなことを言っていますが、我が家の一例です。