中学受験塾の通塾をするなら
中学受験を振り返って、中学受験塾に通塾するならどちらを選択していただろうと考えることがあります。
中学受験塾には、大きく分けて3つ。(個人的感想です)
1)拘束時間がそこそこ、家庭学習(宿題)が多い塾
2)拘束時間が長いが、家庭学習が基本ないか少ない塾
3)集団と個別のハイブリッド型塾※拘束時間は長くなる
1)拘束時間がそこそこ、家庭学習(宿題)が多い塾
昔は、このタイプが主流で、私の知る限りほとんどの塾がこのタイプ。
家庭学習を中心にまわすのは、当たり前と言えば当たり前。
ただ、家庭学習が出来ない、学習習慣が身についていない、不安定なタイプは正直通っても効果が薄い。
メリットは、どんどん自分のペースで回せるので自学がのると本当に強い。最難関レベルは、このタイプじゃないと難しいような気がします。
ただ、あっぷあっぷになると子供が潰れやすい。自信をなくす。親が管理で入らないと塾を活かしきれない。
2)拘束時間が長いが、家庭学習が基本ないか少ない塾
恐らく歴史的にみて1)のタイプにあっぷあっぷになった子をすくい上げようとした経緯で増えてきた印象
特に関西に多いと聞きます。
塾で完結するので、家で無用なトラブルが勃発しにくい。親は1)に比べると比較的楽。
逆に、何がどこまで出来るようになっているか把握しずらくなりやすい。
拘束時間が長いので、自分にカスタマイズした勉強がしずらい。
苦手が発生すると巻き返しがしにくい印象。
3)集団と個別のハイブリッド型塾※拘束時間は長くなる
2)の生徒をさらにフォローする、もしくは、さらに引き上げる目的で増えてきたように思います。
デメリットは、金額が高い。
今回の分類の中なら一番親の負担の少なくなるし、子供も個別でフォローしてもらえるぶん確実に力がつきやすい。
お金が許すなら一番選択して後悔が少ないと思う。
ここまで書いてきましたが、塾の進化で選択肢が増えてきたように思います。
保護者にとっては、良いことです。
私の頃は、集団塾からこぼれると、市販教材も充実していなかったので途端にドロップアウトして残念な受験、そして身体も心もボロボロに。
当時は、長期休みの講習会は、寝ないで膨大な宿題を勉強してきた子が賞賛されていました。仮眠3時間でも嫌味を言われた記憶があります。クラスが上がると宿題は増えていきます。一晩で、問題集4科目それぞれ1冊とか・・・。
塾の間は、眠気との闘い。最早何をしに言ってるのかわかりません。塾講師も雑談でそれぞれの眠気克服方法を伝授していました。
ライバルに勝つには、気合いだ、とにかくやり続けろという精神論、竹槍で戦闘機を打ち落とすような根拠のない指導でした。
私の頃から、さらに30年かけて進化してきた塾産業。
選択肢が多いのは素晴らしいことです。
お子さんにあった塾という大雑把な表現ではなく、塾がどのタイプに分類されて、どういった方針でやっていきたいのか、お子さんとじっくり話あって塾選びをしてみてはいかがでしょうか。
塾が合わないのか、そもそも中学受験をしたくないのか、つい混ざりがちな議論ですが分けて考えてみることをおすすめします。