W不倫

女性の場合、夫との不仲がベースにあることがほとんどだ。

「なんだか合わない」という軽いものから「顔を見るのもイヤ」という気分まで、グラデーションのように「嫌い」が拡がる。

 

そして出会う。

 

相手は既婚者だ。

 

「妻との仲がうまくいっていない」と言われれば状況を自分に重ねる。

相手も同じ境遇であることが激しい共感を生み、「好き」が加速し始める。

不倫当初の「好き」の気分は日を追って濃厚になり、やがて離れがたいまでの「好き」が日常を覆う。

 

が、相手は既婚者だ。

 

女の「夫とは合わない」と

男の「妻とは合わない」は

同じ言葉ではあるが、実態は全く異なっていることに悲劇の芽が潜んでいる。

 

小さな芽が育ち始めると「なんだか違う」「思っていたようにならない」という現実が、姿をゆっくりと現し始める。

 

不倫のほとんどはゴールの見えない暗闇の道だ。

しっかりと繋いだはずの手が、いつのまにか離れてしまうのは特殊でもなんでもない、ごくごく普通のことだ。

 

ごく普通のこと、と覚悟を決めて、不倫の扉は開くほうがいい。

 

いつまでも繋いだ手が離れない奇跡が起これば…いい