Googleアドセンスの措置に思うこと
Googleアドセンスが戦争に関連したコンテンツの収益化を一時停止しました。
結論から言えば、当然のこと、と受け止めています。
ロシアとウクライナで起きていることを考えれば、納得のいく措置だと思います。
ウクライナで言えば、人々の惨状を写真入りで報じる記事が
読まれれば読まれるほど、その記事に収益があがる。
あるいは
ロシア側の立場に寄った記事を書いて、炎上させてアクセスが増え、収益が上がる。
または
戦争反対!を声高に叫んで共感を呼び、アクセスが増え、収益が上がる。
こんなケースが星の数ほど発生しているのでしょう。
戦争を金儲けに利用しようとする輩をつぶすために
Googleが広告からの収益を停止したのは賢明な措置です。
報道の自由
一方で、この措置によって不利益を被る人も、世界中に相当数いると思われます。
ジャーナリズムに携わる人なら、少なからず『仕事』に支障を来たす可能性があります。
だって、世界最大の検索エンジンが、公式広告からの収益を停止したのですから。
事実を正しく伝えることがジャーナリズムの使命。
これを『仕事』としては、出来なくなるということですから。
もちろんジャーナリズムは記事メディアや動画媒体だけではありません。
ですから、他から収益をあげていく方法に切り替えるんでしょう。
でも、それが出来ないメディアもありますよね?
特に、新聞などの文字を主体とした媒体。
規模の大きな媒体は、そもそもスポンサーがついてますから
あまり影響はないのかもしれません。
でも小規模、特に個人で戦地に赴いて
自己メディアで発信しているジャーナリストにとっては
あるいは、死活問題なのかもしれません。
どんなに読まれても、Googleからは1円も入って来ないわけですから。
今後、予想されるのは、
『報道の自由』が、声高に叫ばれていく展開です。
起きている現実を真摯に受け止め
その重要性と危機感を理解し
1人でも多くの人に、現実を伝えたい!
そんな真面目で、誠実なジャーナリストが間接的に被害を被ることになります。
自身の命をかけて、真実を伝えようとしている人が
何の見返りも得ることが出来なくなってしまう。
報道の自由って何だったの?と思って当然です。
それでもGoogleが正しい理由
僕は、それでもGoogleが正しいと思っています。
だって、いまは
戦時だから
緊急事態なんですよ!
コロナのパンデミックも100年に1度の緊急事態。
間違いありませんよね?
でも、いまウクライナで起きていることは
もしかしたら、パンデミックを上回る事態かも。
考えたくありませんが、1つ間違えれば
人類存亡の危機に発展する可能性だってあります。
報道の自由も大事。
僕も文章を書いて何かを伝えている一人として
ジャーナリズムの報道の自由には、賛同しています。
でも、この緊急事態の最中で
すべての人が、すべての権利を主張していたら
この地球は完全なカオスになってしまいます。
いま最優先すべきは
世界平和
なのですから...
最後に
何の罪もない、純粋無垢な子供たちが
親を失い、家を失い、希望を失っている現実の最中。
報道の自由、言論の自由を叫んでいる場合ではない。
それが僕の思いです。
世界中の人々に、ありのままの現実が伝わること。
とてもとても大事なことです。
でも、報道の自由を逆手にとって、権利を振りかざし
金儲けに利用している外道が存在している以上
Googleの判断は、正しい。
僕は、そう信じています。
いまはただ、世界平和のために自分が出来る事を、精一杯やる。
それ以外には、何もないのですから。