前回までの記事(こちら)で、そろばんの弾き方を「頭で覚える」フェーズで必要となる力をご説明しました。
今回は、そろばんの弾き方を「指で覚える」フェーズで必要となる力を説明したいと思います。
そろばんを弾く時、その行為は大きく2つに分かれます。
1つ目が問題とそろばんの状況からどの様に弾くか判断する行為です。
2つ目が判断した弾き方で実際に指で珠を動かす行為です。
「指で覚える」とはこれら2つの行為にかかる時間を極力短くし、
あたかも指が勝手にそろばんを弾いているかの様な状態にすることです。
そのために必要となる力は「頭の瞬発力」と「指の俊敏性」です。
「指の俊敏性」については異論がないと思いますが、
「頭の瞬発力」については不思議に思われる方がいるかもしれません。
弾き方を判断するのだから判断力ではないかと思われるかもしれません。
しかし、判断していては遅いのです。
そろばんや暗算が上達するためには、見た瞬間に反射的に弾き方が思い浮かぶ様になる必要があります。
過去記事:そろばんの極意
「頭の瞬発力」と「指の俊敏性」を伸ばす一番の秘訣は反復練習です。
繰り返しそろばんを弾き込むことで、どちらの力も上がってきます。
そのため、このフェーズになると特に練習量が物を言ってきます。
残念ながら、そろばん・暗算も上達するのに近道はありません。
地道な努力が一番大切です。