そろばんサークルにおいて、保護者の方からたまに、
「何でこのやり方で計算できるの?」
という質問があります。
例えば、7+6をそろばんで行う場合の話です。
そろばんでこの計算を行う場合、「1足しながら5を取って、10を足す」という操作を行います。
これは、6を(1-5+10)に分解しているからです。
式で表せば、
7 + 6 = 7 + (1 - 5 + 10)
です。
保護者の方から質問があれば、上記の様に理屈(=理論)を説明しています。
しかし、子供への指導においては、この理論の部分はとりあえず省略しています。
理由はいくつかありますが、大きな理由の一つは、特に小さい子供にとっては「 理論 < 実践 」だと思うからです。
物事を習得しようとした場合、
「それを頭で理解した上で、実践してみるという進め方」(理論➡実践)
と
「とりあえず実践してみて、後から何故そうなっているか理解する進め方」(実践➡理論)
の大きく2パターンが存在すると思います。
大人になると、どちらが正しいというわけでなく、その人のタイプや状況によって変わってくるものだと思います。
※実際のところは、入口はどちらでも良くて、入ってから理論と実践の繰り返しがベストだと思っています。
ただし、対象が子供、特に小さい子供の場合は、「実践➡理論」がベターだと思います。
小さい子供にとっては、「とりあえずやってみること」、「できるようになること」が楽しいと思うからです。
楽しいことだから、やる気が上がって、もっと練習して、もっと上手になる。
上手になることが楽しいから、もっとやる気が上がる、という良い循環が生まれます。
そこに理論は、とりあえず不要です。
浮力が理解できなくても泳げる様になります。
ジャイロ効果が理解できなくても自転車に乗れる様になります。
算数的理論が理解できていなくてもそろばんは出来る様になります。
まずは、「できるようになること」を楽しんでもらいたいと思っています。
とは言え、理論を理解する力があるメンバーにはできるだけ理論も伝えていきたいですし、
理解することが難しくても「何故そうなるのか?」という知的好奇心が旺盛なメンバーがいれば、できるだけ応えて行きたいと考えています。
しかーーーし、仕事をしながら行っているサークルでは、特に時間的な制約が大きく、難しいです。
これが、理論を省略しているもう一つの理由です。
でも、そろばん教室になれば話は別です。
なんて言ったって「フリータイム制」ですから!
時間的制約はグッと小さくなります。
算数的理論への橋渡しが出来るように、どんどん踏み込んでいきたいと思います。
場合によっては、橋渡しだけでなく、算数そのものだっておしえちゃいますよ!
小学生の算数だったら、ばっちこーい!
中学生の数学だったら、まあ大丈夫でしょう!
高校の数学だったら、思い出すのに時間を下さい!
大学の数学だったら、、、私に教えて下さい(^^;
と言う訳で、「そろばん式暗算STUDIO Soroban11111」は9月オープンです!!
※8月から受付、8月中旬から体験授業を開始します。
※7月中もお問合せメールには対応します。