急落。歪みが徐々に広がる。
次の大きな反発があれば狙い目。


 31日の東京株式市場はリスクオフの地合いのなか日経平均株価が急落、1500円を超える下げで3万5000円台半ばまで一気に水準を切り下げた。

 大引けの日経平均株価は前営業日比1502円77銭安の3万5617円56銭と大幅安で3日続落。プライム市場の売買高概算は23億3555万株、売買代金概算は5兆3700億円。値上がり銘柄数は52、対して値下がり銘柄数は1575、変わらずは10銘柄だった。

 きょうの東京市場は先物主導で波乱の展開となり、日経平均株価は昨年8月上旬以来およそ7カ月半ぶりの水準に売り込まれた。前週末の米国株市場ではトランプ米政権が打ち出す関税政策への警戒感が高まるなか、発表されたインフレ指標である2月のPCEデフレーターがコンセンサスを上回る内容だったことから、リスク回避目的の売りがかさみNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに急落した。東京市場では、この流れを引き継ぎ、朝方から大きく下値を売り込まれる展開に。4%超の下げとなり3万6000円台も一気に割り込んだ。業種別では33業種すべてが下落したほか、個別も225採用銘柄で上昇したのはわずかに1銘柄という文字通りの全面安商状となった。値下がり銘柄数は1600近くまで増加し、大引け時点で全体の96%強を占めた。