ここから証券会社に伸るか反るか
自分次第
(ブルームバーグ): 日経平均株価が史上最高値を34年ぶりに更新した2月第3週は、海外投資家が日本株を8週ぶりに売り越した。個人投資家も売り越しており、大幅な買い越しとなったのは証券会社の自己勘定取引だった。
日本取引所グループが29日に発表した投資部門別売買状況(19-22日、東京・名古屋2市場)によると、海外投資家は現物で787億円の売り越し。個人も2週連続で売り越し、売越額は919億円だった。一方、証券自己は4週連続の買い越しで、買越額は5078億円。
第3週の日経平均株価は週間で1.6%高と4週続伸し、東証株価指数(TOPIX)も週間で1.4%高。米国景気の軟着陸期待と半導体大手エヌビディアの好決算を受け、日経平均は史上最高値となる3万9000円を突破した。
アシンメトリック・アドバイザーズのアミール・アンバーザデ氏は、海外投資家が日本株の再評価の主な原動力だったとし、買いが止まるのであればテクノロジーや自動車株を中心に日本株の上昇余地はなくなるだろうと指摘した