さて、このうねりは小さな波及で済むか、
大きなうねりの波及となるか。
金融機関の心不全の症状は良い事がない。
金融緩和のモルヒネは効かなくなってきた。
本源的価値がない暗号資産に踊らされてきた
市場はいつか夢から醒めるだろう。
その時どうなるか。
(ブルームバーグ): 9日の米株式市場で銀行株が約3年ぶりの大幅安となった。金利高の影響を巡る懸念が重しとなった。
KBW銀行株指数は7.7%安と、2020年6月以来の大幅な下げ。証券ポートフォリオの損失を受け資本増強策を講じたSVBファイナンシャル・グループが60%安と上場来最大の下落率を記録し、同指数で最も下げた。バンク・オブ・アメリカ(BofA)やウェルズ・ファーゴ、JPモルガン・チェースがいずれも少なくとも5%下げた。
DAデビッドソンのアナリスト、ゲーリー・テナー氏はインタビューで、SVBを巡るニュースが「足元に広がる懸念だ」と語る。
低金利の間にローンや他の投資を積み上げてきた銀行では、米金融当局が利上げを進める中でこれら資産の価値の低下が見られている。同時に預金流出阻止でより強力な対抗策を打ち出す必要があり、顧客引き留めで支出を増やさざるを得ない。預金者への支払いに充てるため低利回り資産の一部を大幅な値引き価格で売却せざるを得ないケースもある。小規模な地銀にとって預金減少は深刻で収益性に大きく影響しかねない。
センチメントの悪化に追い打ちを掛けているのが銀行持ち株会社シルバーゲート・キャピタルだ。暗号資産(仮想通貨)業界の苦境を受け経営難に陥っている同社は銀行業務を縮小し清算する計画を明らかにした。