ここ数年、年に一回程度、
離れて暮らす両親や姉と旅行しています。

父は直前で入退院があり、
退院直後で体力が戻らないのを理由に、
今回はお留守番。
まぁ、ちょっと可愛そうではありますが
口うるさくわがまま放題の父から、
ひと時ではありますが母を解放してあげようという
娘二人の思惑もあり・・・

母、叔母(母の妹)、姉、私の女4人旅。
いやー、女ばかりの旅はいくつになっても楽しい!
(父ちゃんゴメン笑)

平日、サミット前の伊勢神宮は人出もさほど多くなく、
ゆったりとした時間が流れていました。

伊勢神宮-1

地方で暮らす姉でさえ、空気が違う~!浄化される~!
と、何度も叫んでおりました

伊勢神宮-2

一日目は鳥羽に泊まり
翌朝、部屋からみた朝日

朝日

この旅行からしばらくの間、同じ夢を見ました。
私がまだ幼少期、夏の昼下がり
昼寝から目が覚めた私は、先程まで縁側に座っていた
母の姿が見えず、急に不安になって泣き叫び、母を探します。
しばらくして母は何事も無かったように戻ってきました。
そしていつもと様子の違う私を膝に乗せ
おかしな子ね、と笑って抱きしめてくれました。

これは実際の記憶でもあります。
祖父、祖母も一緒に暮らしていたため
おじいちゃん、おばあちゃんっ子ではありましたが
その分、母に甘えた記憶が殆どありません。
添い寝の記憶も、一緒にお風呂に入った記憶も・・・

あの昼下がりの出来事は、寝起きということもあり
私の心が素直に母を、母だけを求めたのでしょうか?

口うるさく、わがままで、いつまでたっても子供のような父に対して
様々な感情を持ち続けた私は
父に対してたくさんの心の課題を持っていました。
(まだ持ち続けているものもありますが)

その分、母に対しては尊敬の思いが強くあります。
でも、本当の私は、もっともっと子供らしく甘えたかったんでしょうね。

その夢を見るたびに心の奥がキュンっとなりました。
「あー、抱きついて、どこにも行かないで傍にいてって
そう、言いたかったんだねー、私」
しばらく、小さな私をギュッと抱きしめてあげました
心の中に空いていた穴がだんだん小さくなるのがわかりました。

父が同行しなかった旅は、母との距離を縮め、
思いがけない贈り物をもらうことになりました。

あの頃に戻ることはできないけど
母に伝えよう
「ずっと、大好きだったよ」って

今日もありがとうございます