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「1969年の洋楽」と言うワードで最も思い出される作品の筆頭は
キング・クリムゾンの「クリムゾン・キングの宮殿」ではないかと
思います。
今でもインパクトがあるのですから発売当時の衝撃はどれほどのもの
だったのか知る由もありません。
言うまでもなく、プログレッシヴ・ロックの夜明けを告げたアルバム
なのですが、中心人物のロバート・フリップが唯一仕切っていない
作品としても知られています。
プログレと言うとロックとクラシックの融合という見方が通例ですが
英国のグループはイタリアなどに比べるとクラシックの比重は低く
そのイメージはメロトロンの使用によるところが大きいと思われます。
実際、キース・ティペット・グループの協力を仰ぐことはあっても
オーケストラとの共演どころか2010年代までクリムゾンにはキーボード奏者
すらいなかったのですから。
ドラムスのマイケル・ジャイルズは完全なジャズ系ドラマーなので
全体的にはジャズ・ロックと呼んでも差し支えない様な音楽性です。
メロディーの部分では、サックス&フルートのイアン・マクドナルドの
才能が爆発していてグループを牽引している印象です。
グレッグ・レイクのヴォーカルも素晴らしく、ほぼ穴がありません。
あるとすれば、ムーンチャイルドのインプロ部分だと思いますが
LPの収録時間の関係で引き延ばしたとも言われています。
もしそれが事実ならば、当時のライヴで演奏していたドノヴァンの
カヴァーを収録すればよかった気もしますが、そうすると今度は
長過ぎるみたいな感じだったのかもしれません。
プログレの名作として挙げるのはもちろんですが、フォロワーがほとんど
現れないのはプログレだけに収まらない個性が詰まっているからに
他なりません。
クリムゾンらしさみたいなものを聞きたいならクリムゾンを聞くしかない
という事ですね。
21st Century Schizoid Man (Including "Mirrors")
https://www.yo utube.c om/watc h?v=7Ov W8Z7kiw s&list= PLXhfRo iJBIiuX OUv_7EJ 1i7UKj0 aGfy0U& index=1
I Talk To The Wind
https://www.yo utube.c om/watc h?v=UlK rH07au6 E&list= PLXhfRo iJBIiuX OUv_7EJ 1i7UKj0 aGfy0U& index=2
Epitaph (Including "March For No Reason" and "Tomorrow And Tomorrow")
https://www.yo utube.c om/watc h?v=vXr pFxHfpp I&list= PLXhfRo iJBIiuX OUv_7EJ 1i7UKj0 aGfy0U& index=3
The Court Of The Crimson King
https://www.yo utube.c om/watc h?v=ukg raQ-xkp 4&list= PLXhfRo iJBIiuX OUv_7EJ 1i7UKj0 aGfy0U& index=5