10月21日、土曜日。
青山と新宿で用事を済まし、夕方に上野に向かいました。
久しぶりの美術鑑賞。
「キュビスム展~美の革命~ピカソ、ブラックからドローネー、シャガールへ」
会場は公園口から徒歩1分の国立西洋美術館。
キュビスムとは、現実通りの写実ではなく、キューブ(立方体)で描く手法で
1907年のピカソから始まったとされています。
その個性の強さはその後のシュルレアリスムやポップアートなどに繋がって
行くもので、近代美術が好きなら外せないムーヴメントです。
今回の展覧会は、そのピカソやブラックと言った代表的な画家の日本初出品の
作品はもちろん、キュビスムの源流となったセザンヌから実質的にキュビスムを
世界に広めていったレジェ、グリス、ドローネーやシャガール、モディリアーニ
まで約20年間の歴史が追える構成と展示になっています。
どれもこれも素晴らしいのですが、パンフレットなどにも使用されている
ドローネーの日本初出品「パリ市」は是非多くの人に堪能して頂きたい
逸品です。
実物の迫力は写真などとは全然印象が違うとだけ言っておきます。
裸婦やら果物皿など定番のテーマの作品もありますが、ギターやヴァイオリン、
譜面などが幾つも登場する辺り、個人的には非常に絵の中に音を感じますし、
キュビスムとは美術界のロックの様な現象だったと言えなくもないと思いました。
本当にオススメの展覧会です。
来年の1月28日までの長期間開催(基本月曜休館)されていますので
アートに少しでも興味があったらいかがでしょうか。
次に見られるのは50年後なんて作品もあるでしょうから。