ハード系のロックを自分なりに評価する場合に大きなウエイトを占めるのが
「野蛮」さです。
音が大きいとかそういう事じゃなくて、あんまり子供には聞かせたくない
と思えるものが本来のロックの在り方ではないかと思うのです。
ブルー・チアーはサイケデリックな時代に登場したヘヴィメタルの元祖的な
グループとして紹介される事が多いですが、カヴァー曲から判断しても
音楽的には野蛮なブルース・ロックで方向性はパンクに近かったのでは
ないかと考えられます。
彼等の代表曲と言えば「サマータイムブルース」なので、まともで綺麗な映像も
それくらいしか残っていません。
同じ頃にカヴァーしたザ・フーよりも良いと感じるのは、やはり野蛮なアレンジが
秀逸だからでしょう。
ただ、その一曲のみで語られる事がほとんどなのがブルー・チアーの本質を
歪めている事は否めません。
あまりテクニック面も語られませんが、1999年に行われた唯一の来日公演も
素晴らしいものでした。
入り口として「ファースト・アルバム」を選びましたが、アルバム単体でなく
過小評価されているバンド全体を再評価して欲しいと思っています。
Blue Cheer - Summertime Blues (1968)
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Blue Cheer - Parchment Farm
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Blue Cheerー Out of Focus( Rockpalast 2008)
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Blue Cheer - Vincebus Eruptum (full album)
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