アイドルとは何か?

一言で言えば「偶像」だ。

この子はこうに違いないと言う思い込みで

ファンが勝手に想像して作り上げたキャラクターみたいなものだ。

笑顔がキラキラしてるんだから性格もキラキラしてるだろう的な。

今は、会いに行けるアイドルが数多く存在する。

自分もどちらかと言えば現場主義だ。

じゃあ、一体何を求めて現場に行っているのか考えてみると

女の子が本来持っている素の部分と言うかリアリティーなのでは

ないかと思っている。

偶像だと言っているのに矛盾しているな。

その辺について少し検証してみたい。

クマリデパート。

デビュー曲と言っていい「愛Phone渋谷」のMVはオリジナルメンバーの

3人、アルバムは二期メンバーの4人での再録ヴァージョンで収録されている。

現在は新たに2名が加入して第三期となり、歌唱力もダンススキルも

見違えるようにレベルアップしている。

ただ、この曲に関しては一番未熟なオリジナルが一番良い。

なぜなら、歌詞には「渋谷でデートをしてみたい」、「流れ星速度で

知らない事教えて」とあるから。

つまり、主人公は渋谷でデートをした事がないのだ。

今のメンバーでは歌が上手過ぎてリアリティーがそこまでない。

逆に、新曲の「ゴイリョクタラズ」などは当時のメンバーだったら

持て余していただろう。

どちらが良いとか優れているとかの話ではなく、歌の内容はフィクションでも

歌っている子たちの資質が活かされた楽曲やダンスに惹かれるのだと思う。

偶像の中にあるリアリティーと表現するのも何だか変な感じもするが。

だから、持っている資質や素の部分が若干でも垣間見れる特典会へ

参加しているのだろうな。

ある程度性格が分かっている方が物語の世界へも感情移入しやすいから。

例え、本人たちが作詞作曲アレンジ等に関わっていなくても

歌やダンスに人間味みたいなものは滲み出てしまうものなのですよ。

洋楽で速弾きにあんまり興味がない様に、なくていいとまでは言わないが

アイドルもスキル優先で聴いている訳ではない。

矛盾していようが人間臭いアイドルが好きなのだ。


愛Phone渋谷 / クマリデパート
https://www.youtube.com/watch?v=63qeV4gNcg8