英国のジャズ・ピアニストのキース・ティペットが、6月14日(日曜日)、

72歳で亡くなった。心臓発作だったらしい。

彼がロックの世界で知名度があるのはキング・クリムゾンとの仕事があったから

だろう。

彼の独創的なプレイに惚れ込んだロバート・フリップがバンドへの加入を

熱心に誘ったエピソードはあまりにも有名だ。

結局は断ったものの、基本的に馬が合ったのか「In The Wake Of Poseidon」

「Lizard」「Islands」の3作品にゲスト参加している。

代わりにフリップは彼のソロ作や彼のグループであるセンティピードや

オヴァリー・ロッジのプロデュースを担当(名義貸し?)をしている。

また、ソフトマシーンのメンバーとの交流も深く、彼にとってはロックを演奏して

いると言うよりもジャズのバリエーションの一つとして捉えていたのかも

しれない。

あくまでジャズ・ピアニストなのでプレイにロック的な要素は少ない。

しかし、そのパッションはジャンルを超えて胸に刺さってくる。

いつまでも彼をクリムゾン人脈の中だけで語るのは失礼だと思うが、

若いリスナーがクリムゾンきっかけで知ってくれる可能性があるなら

それも悪くないのかもしれない。

今は、彼のプレイに耳を傾けながらご冥福を祈ろうと思う。


King Crimson - Catfood (Alt Mix)
https://www.youtube.com/watch?v=Mq5WIPPMSc0


King Crimson - Prince Rupert Awakes (Feat. Keith Tippett) 
https://www.youtube.com/watch?v=1VMXgdIcpB4


The Keith Tippett Group ‎–This Is What Happens 
https://www.youtube.com/watch?v=TdLg8YEi68E


Keith Tippett - Song (Blueprint)
https://www.youtube.com/watch?v=g3Qn2jtwSa4


Soft Machine Legacy feat. Keith Tippett @ JazzFestival Francfort • 2012
https://www.youtube.com/watch?v=GYn4ZRM0mXI&t=3579s