水野たまご、二十歳。
アイドルグループ、SAKA-SAMA所属。
昨年8月の加入なのでキャリアはまだ一年にも満たない。
今春、長かった髪をバッサリ切ってショートとなる。
こう書いていると、いつも好きだって言ってる子と
タイプが違うんじゃない?って声が聞こえてきそうだ。
確かに、そう感じる部分もあるにはある。
アイドルの定義とは何だろう。
偶像?憧れの存在?
手が届かないと言う点ではその通りだろう。
どうしてその現場に行ったのかと問われれば
最初のきっかけがルックスであるのは間違いない。
写真や動画を見ただけで性格まで分かったら逆に怖い。
まぁ、分かる訳がない。
しかし、目的がルックスだけであったなら二度三度
2ショットを撮ったら満足してしまうと思う。
少なくとも個人的には。
こう見えて?意外とナイーヴだから特典会は緊張する。
何の共通の話題もない初回は特に。
たまごちゃんとの時は、時間の関係かレギュレーションが
2ショット(サインなし)のみだった。
サインなしだから当然1人当たりの持ち時間は少ない。
自分の番ではチェキのフィルムが切れて思わぬ交換タイムが
出来た。
嬉しくもあったんだけど、一体何を話していいのか分からず
ドギマギしていると、たまごちゃんの方から「チャ~ンス♪」
と声を掛けてくれたのでその場は大分落ち着いた記憶がある。
細かい会話の内容は覚えていないが、アイドルと呼ばれる人と
話していて緊張よりも心地良さが勝る事はなかなかないので
強烈に印象に残った。
その後、定期公演などに行く様になってからも印象は変わらず
会話は楽しく、ルックスはもちろんだけれども性格や人間性に
自分でも驚くほどどんどん惚れて込んで行った。
アイドルに限らず女の子と会うとなれば無意識に少しでも
カッコよく見られたいと思うもの。
それは正常だし、不潔なんてもってのほかだろう。
ただ、言葉にするのは難しいのだけれど、彼女の場合は
自然体である事を受け入れてくれそうな雰囲気があるのだ。
だから、こんな事言ったら嫌われるかな?とかは考えない。
体裁よりも正直さを重要視している。
まぁ、たまごちゃんがそれを望んでいるのか分からない
けれども、この人は私のファンなんですよ!と堂々と
紹介してもらえる人でありたいと思う。
ん?全然「たまご論」になってないな(笑)。