南蔵院 | だっちゃ~ね~

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葛飾区東水元


業平山 東泉寺 

南蔵院

しばられ地蔵

【天台宗】

御本尊:釈迦如来


平安時代の元慶年間(877〜884)

歌人 在原業平が

土地で隅田川で船遊びをした際に船が転覆

業平は溺死者を写経した法華経とともに

塚に納めたが

その傍に村人が業平天神社を創建した

1348年にその別当寺として

創建されたのが起源です
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聖徳の松

齢450年といわれる老松
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大岡越前守の名裁きで有名になった

「しばられ地蔵」

高さ1mほどの地蔵は

荒縄で縛ると盗難避け

厄よけにご利益があるといわれ

年に一度 大晦日に

縄がほどかれて供養される
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お地蔵様「ののさま

優しいお顔







民話『しばられ地蔵』

本所の南蔵院という寺の境内
石の地蔵様があった

 あつ―い夏のこと
越後屋の手代 喜之助が
商いの木綿を背中いっぱいにかついで
南蔵院の前を通りかかった

 「あっちぇいのう―。
地蔵様の前で ちょっくらむとするか」
 

 荷をおろして休んでいるうちに
うとうとっとしてしまった

目をさますと そばにおいた木綿がない
そこらじゅうをさがしたがどこにもない
商売物をまれたとあっては主人に叱られる

 喜之助は顔をまっ青にして番所へとびこんだ
番所の役人がさっそく奉行所へ届けると
町奉行の大岡越前守が直々に調べることになった

 ところが越前守
奉行になったばかりだし何の手ががりもない盗みのこと
犯人の目星などとんとわからぬ
そこで一計を考えた

さっそく 役人をよび
「いや―しくも地蔵菩薩ともあろうものが
自分の前の品が盗まれたのを知らぬはずがない
ただちに地蔵を召し捕り
をかけて
江戸市中を引き回せ
と申しつけた

 役人は奉行のいいつけだからしかたなく
しぶしぶ南蔵院へ行くと
地蔵様に縄をかけ
大八車にのせると
江戸市中を引き回した

なにしろ 物見高いは江戸の町人たち
盗人のうたがいで石の地蔵様がつかまったというので
われもわれもと地蔵様の後についてゆき
果ては どんなお裁きがあるのかと
どっと奉行所へなだれこんだ

 ころを見計らった越前守
 「門をとじよ―」と命じ、大声で
 「天下の奉行所へ乱入するとは不届千万!
本来ならきつく罰っするところなれど
元はといえば木綿が盗まれたことにより生じたこと
よって 一人につき木綿一反の科料とする
ただちに持って参れ」といった

町人たちはあっけにとられたがしかたがない
それぞれに木綿一反を持ってくると
自分の名前を書いて帰っていった

越前守は喜之助を呼んで一つ一つの反物を調べさせた
そうすると やはり 盗まれた反物がでてきた
それで 盗人がつかまり
いもづる式に 江戸市中を荒し回った大盗賊団も
一網打尽となった。

 地蔵様も無事南蔵院へ戻り、
大岡越前守も名奉行といわれるようになったそうだ。

 そして それ以来 盗難にあうと
南蔵院の地蔵様を縄でしばって願いをかけると
必ず盗まれたものがでてくるといわれ
だれいうとなく この地蔵様を“しばられ地蔵”
呼ぶようになった