夫が海外出張で数日留守になり

久しぶりに家で1人の時間ができた


コロナ前、平日ワンオペ生活を思い出す


あの頃に比べたら

娘達が寝る時間も遅くなり

私の体力もなくなり昇天


子どもが寝た後に一人でゆっくり

ドラマや映画を見る時間は

全然ないのだけど


それでも僅かな時間

1人リビングで映画を見ると

以前の自分の気持ちを思い出す


なぜか誰もいないリビングは

空気がクリアになってクリーンになって

自分の家 って感じがするんだ

他の人の気配や音がない空間が

そう感じさせるのかもしれない

不思議


さて、そんな久しぶりの1人の夜に

たまたまWOWOWでやっていた


火口のふたり


という映画をみた


柄本佑さん 瀧内公美さん ダブル主演

が、気になり見た


私が今1番夢中になっているドラマ 光る君へ で

藤原道長とその妻を演じている

2人ですから!


藤原道長(柄本佑さん)には、黒木華ちゃん演じる本妻倫子がいるが、瀧内さん演じる明子も

第二夫人の立ち位置


ドラマでは、主人公紫式部が、藤原道長の忘れられない女性、という設定であるものの


瀧内さん演じる 明子 と道長のシーンは

やけにアキコが妖艶で色気があり

素敵な女優さんだと感じていたので


この2人が主演なら見るしかない!

と、見たのです


この映画をみると

道長✖️明子のシーンの明子の色気には

超絶納得しかありませんでした



いや、R指定だからそこそこ予想はしたけど

思った以上に性描写多い

苦手な人は苦手かも…と、最初に言っておく


私はなんといっても大変美しい瀧内さんのお身体と

2人の演技

惹きつけられたし

映画として作品として

芸術 を感じて好きだった


男がただ性的な興奮を得る為に女性の裸体や性行為を撮る映像には何も感じないしむしろ気持ち悪くなることもあるのだけれど

裸体や男女の交わりに

生きる意味というか

人間が人間らしく生きる本能的な何かを伝えようと

描いている時に

私は芸術性を感じるのだと思う


私は女性なので

特に主人公直子の気持ちになり

涙が流れる場面も

あった


女が男性を本当に好きになったり

愛しいと思ったり

その男性そのものを刹那的に欲して愛する時の感情が

うまく表現されているように

思いました


人間(女?)の人生には

2種類のベクトルがあると

私は思っていて


家族の中で育ち

成人して自立して(今の女子は)職について

似たような価値観や家柄の人と家族になり

懸命に子育てし真面目に一日一日を積み重ねて

健やかな子孫を残していくことを願うような

日常を真面目に理性的に生きるからこそ得られる

長期的な幸せと


1人の女や人間として生まれて

先のこととか

未来の幸せとか

そんなことはどうでもよくなるくらい

今この瞬間この男性といられるだけで

幸せ、と思えてしまうような

刹那的で瞬間的で

でも最大に生きている実感や幸福を感じられる

異性といるときの幸せ

これは実際のリアルな人だけでなく

推しとかでも得られる幸福な気がする


私はこの人生でどらちらを求めたいのかと

常に揺れ動きながら

生きてきた


理性的で現実的な自分は

20代早々にして

お母さんになりたい、という夢を叶えるために

前者を選んだんだけどね



ドラマって、見やすくてライトでエンタメで

おもしろい!が先に来る


でも映画は(特に邦画)

ドラマのような飽きさせないカット割りとか

スピーディーな展開はなく

時に

淡々と描写が進むのだけれど


人間の心の芯をえぐるような

ズシーンとした気持ちにさせる映画が

たまにあって

私はそうゆう作品が好き


好みの作品に出会った時

私はその制作者を調べる癖がある


この映画の脚本・監督は

荒井晴彦さん


私が数年前に見て良いなと思った作品

ヴァイブレータ 

海を感じる時 の脚本

この国の空 の監督・脚本

をされている人でした


御年77才!!

この映画の公開時は2019年で72才


いやいや、人間は

いくつになっても現役で素晴らしい作品を残すのですね

あっぱれです


私なんてまだまだひよっこじゃないか!!!