ドキュメンタリー

扉の向こう をみて


是枝監督の作品が見たいな、と思い鑑賞

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是枝作品は

そして父になる

海街diary

は見たことがありますが


有名な

誰も知らない

万引き家族


は、未鑑賞です

子どもの虐待の話はどうしても苦手なので

この2作品はまだ、見ることができません


エレカシのドキュメンタリーが趣があり

映像が素敵だったので

映画も見てみたいと思いました


幻の光は

是枝監督の映画デビュー作品

1995年 当時新人の江角マキコさん(29才)が主役に抜擢されています

江角さん、遅咲の女優さんだったのですね

とてもスタイルよく美しいです


共演は

浅野忠信さん、内藤剛志さん、柄本明さんと

今も第一線でご活躍の有名俳優さんばかり

見応えがあります


イマドキの商業映画やドラマと比べると信じられないくらい

長回しや引きの映像が多い

こんなに、カットを変えずに

ただ、ただ、映すだけで

惹きつける映画になるんだと

勉強になります


27年前の映画だからか?

画質も荒いし

画面も暗いし

何が起きているのか見えない場面も多々ありますえーん


それでも一気に見てしまう

魅力的な作品でした


ドキュメンタリー監督だからでしょうか

前半の尼崎の街

後半の奥能登の風景


その場所、その時代の空気感もまるまるとつたわるような

不思議な映像です


1995年、私は中学生でした

え、当時

こんなに日本って昔っぽいんだっけ!?


ってわけのわからないことを最初は思って

しまいましたが


原作小説の設定が

1970年代後半から1980年代前半なので

それくらいの時期を想定して作ったのかな


是枝さんの映画は

鎌倉(海街diary)も群馬(そして父になる)も実際よりは古びた映像になっていたので

そうゆう雰囲気が好きなんですかね


中学生の当時

この作品や江角さんのことはなんとなーくテレビで見た気がします


でも、映画を見ようとは、思わなかった

さすがに自分が若すぎて

この作品は理解できなかったでしょう


アラフォーの今、見るからわかる

作品の良さや趣きだと思いました


ざっくりとしたあらすじは

子どもが生後3ヶ月の時に夫の自死を経験した主人公が、5年後に再婚し奥能登へ嫁ぐ話です


この映画を見て

世の中のステップファミリーにたいして

映画を見る前よりも

何倍も好意的な視点を持てるようになりました


子連れ同士の再婚でも

家族が増えて

子どもどうしも仲良くなり

祖父母世代の支えも増えて

暖かい家庭になる

こともある


人間だもの

孤独に生きるより

家族や地域の人

いろんな人に支えられて生きるほうが

人生豊かだし

幸せだよなと

思いました


夫の自死を経験した主人公を

まわりの大人たちが

しずかに優しく支えている様子が

心にのこる映画でした


昔ながらの

知り合いが縁談を持ってくる制度

が機能していた昭和の良さも

感じました


私が若い頃は 合コン爆笑

今はネットやアプリで出会う若者が多いのかな


適齢期になれば

出会いは自分で探さないといけません


それってけっこう

しんどいよね


知り合いの紹介って

素性もわかっていて良いのに

文化が廃れてしまいましたね


残念


そんなことを思った映画でした

(最後はくだらない感想でごめんなさい)