アカデミー賞ノミネート&賞受賞

で、見たいなと思って映画館へ 


映画館で見てよかったと思った映画


まず、長い

3時間以上


長い!とは感じないし

飽きるとかつまらないとかではないけど


起伏に富んだストーリーではなく

アート、芸術作品っぽい素人には難解な映画で

静かに淡々とすすんでいくので

もし家で見ていたら離脱していたかもしれない


あとは


音の良さ


細かな小さな音を拾っていて

それが映画のスパイスになっている


車の走る音

木々が風に揺れる音 

街の喧騒

雨や雷

海の波

妻の朗読テープ


いろんな音が耳に響き

それらが映画の芸術の一つになっている


ネタバレになりますが

終盤無音になるシーンがあり


そこでらあらためて

あ、この映画は

音があることもないことも含めて

を大切にしていたんだな、と

気づいた


あとは

まぁ


世の中で宣伝で言われているような


喪失と再生の物語 


なんですが


その喪失具合が

想像の何倍かエグいといいますか、、、


一般人の予想する喪失より

ややハードな喪失でありまして


その生きていく苦しみやら辛みやらなんやらを

ロシアの演劇に絡めながら描くので

非常に芸術的であり難解な感じになっております


最後は

再生というか希望的な予感があり

私はこの結末

人間のたくましさが出ていて好きなのですが


最後はちょっと明るいけど

途中かなり

ずーんとしちゃう系なので


これは直木賞じゃなくて芥川賞っぽい

アートな作品だなと

思いました


あと、これはパラサイトでも思いましたが

出てくる家、インテリアがオシャレ

素敵すぎる


瀬戸内海の純和風の宿泊施設でさえ

めっちゃオシャレにうつる


映像美なのか

芸術的センスなのか、、、


最近の日本のドラマ、邦画だと

あえて家のインテリアはごちゃごちゃさせたり

リアルに近づけている印象なので


こんなふうに

ザ、オシャレな家 みたいな

雑誌から出てきたようなインテリアの

マンションそうそうお目にかかることなく


すんごい素敵でよかったよ


日本の芸術寄りの映画が

アカデミー賞で評価されたというのは

非常に不思議な気分であり

外国人が感じる何らかの魅力があるのだろうと

思いました


おくりびと

もそうだったけれど

外国人には日本の地方の自然を絡めた美しい風景が

ささるのかな?


おくりびとは

東北の美しい山々×チェロ

が素敵だった


この映画も

広島や

北海道が

綺麗だった


クラシックな赤い外車が

田舎や都会

地方や東京を走っている


ロードムービー、と

いうのかな

ただ、そこら辺の

ありきたりな道を走っているだけなんだけど


あ、こんなに日本のなんでもない風景は

美しいのだ

と、はっとした


若い頃の食わず嫌いで

村上春樹作品はあまり読んだことがないのですが

原作も読んでみたくなったし

監督の過去作もみてみたいな


・・・・

私事ではありますが

今は春休み

娘の卒業入学で非常にバタバタしています


普段はお母さん+仕事で

常に脳みそフル回転

いっぱいいっぱい


同僚家族のコロナ感染が相次ぎ

出勤停止の同僚の代理として

仕事もいつもの倍!

忙しい、、、


そんなMAX忙しいときこそたまに

自分の時間を捻出したくて

映画をみて、2.3時間非日常に没頭すると

リフレッシュになるのです


インプットは大事だね