日曜日に半年ぶりに帰省。

当地の名産品を持参するという目的だったが

当日朝、販売所に駐車することもままならないほどの混雑に吃驚した。

もともと平日に休日がある仕事をしていたから

人込みを避けて買い物をする習慣が身についている。結局手ぶらで帰省。

 

『本の雑誌』で続く堀井憲一郎の連載「ホリイのゆるーく調査」

7月号では「ときどき降ってくる本の意味を考えてみる」と題打って

漫画文庫本に挟(ママ)まっていた昭和53年10月26日付けの

東京・中野の某書店のレシートについて書かれていた。

 

先日、隣市の某新古書店で購入した河上徹太郎『日本のアウトサイダー』(中公文庫)

新潮文庫、中公文庫でも持っていたけれど安価だったので手を伸ばす。

この本にも奥付のところにレシートが貼られていた。奇しくも同じ昭和53年。

12月8日付けだから280円のこの文庫新刊を新宿紀伊國屋書店で購入したようだ。

蔵書印の代わりに横書きの氏名スタンプ印と苗字丸印。

 

本を買うという行為が購入した場所と強く結びつくことがある。

レシートを挿み込んだり購入記録を記す習慣を持ってはいないから

所有しているほとんどの本の購入の記憶は定かではない

だからこそ購入の記憶を有する本は印象深い。それも所有の愉しみ。