ノルマンディ四ヶ国首脳会談 (1) | ソ連風来坊のブログ

ソ連風来坊のブログ

台湾出身の一匹狼、旧ソ連陣営と東アジアを報道

先週火曜日(12月10日)、フランスで行われた「ノルマンディ四ヶ国首脳会談」は画期的な進展を果たし、局面の打開に積極的な効果をもたらした。

 

ロシア、ウクライナ、ドイツ、フランスの四ヶ国首脳が集まって会談を行い、

 

その後は記者会見を開いた 

ウクライナ騒乱発生後、ロシアはウクライナとの対立が激化されるほか、欧州連盟諸国との関係も影響されて上手くいかなくなった。今回の会談を通じて何とか転換を実現し始めた。

まずはロシアとウクライナの方面から伝えます。 

何よりも大事なのは両国の関係改善である。無期限の停戦、そして俘虜交換という大事な決定が両首脳の間に合意された。両国軍隊にとっては朗報に決まっているほか、数年間に戦火に虐げられた衝突地域(独立を宣言したドネツクとルガンスク共和国)の民衆にとっては、ようやく平和な日々が訪れるようになった。

プーチン大統領がさらに善意を示し、ウクライナを通じてヨーロッパ諸国へ供給する天然ガスの値段は25%値下げることが可能だと明言した。ウクライナにとってもヨーロッパ諸国にとっても喜ばしいことであろう。

両首脳に間に意見が合わない部分もある:国境地域でロシア軍に占領されたウクライナ領の十数ヶ所拠点の返還について、ゼレンスキー大統領は地方選の前に返還せよと求めたが、プーチン大統領はミンスク協議に基づいて、地方選が行われた翌日に返還すべきだと強調した。

 

2015年年初に締結されたミンスク協議、参加国は上記の四ヶ国のほか、ウクライナより独立を宣言したドネツク共和国とルガンスク共和国、そして主催国のベラルーシなど多国の代表が平和に関する協定を締結したものの、その後の挑発と軍事衝突によって効力を失ったと同然だが、協議された部分はそのまま守ってほしいとプーチン大統領の主張だった。

そのほか、来年度よりロシア学校の生徒に対して、ウクライナ語での授業を実施する予定にプーチン大統領は懸念を示した。ウクライナでは30%を超えたロシア民族が住むので、いきなりの転換に学生たちが慣れないじゃないかと疑った。

いずれにしても全体的には大いに前進したと評価してもよかろう。

(続く)

参照した資料はこちら:

https://www.vesti.ru/doc.html?id=3219139

https://ria.ru/20150212/1047311428.html 

https://www.1tv.ru/news/2019-12-10/377144-vladimir_putin_nazval_poleznoy_rabotu_sammita_normandskoy_chetverki 

 

応援、宜しくお願いします:

にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ
にほんブログ村