格闘技の勝利と反映された世相(4) | ソ連風来坊のブログ

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台湾出身の一匹狼、旧ソ連陣営と東アジアを報道

最後にまとめながら結論を下す。

除暁冬さんの「偽者潰し作戦」は中国社会の諸問題を晒し出した。

 

格闘技界に限って言えば、真実を語り、不正を摘発した人間は業界と主流メディアに嫌われ、排斥される一方、“伝統文化を守る”との叫びながら民衆の大金を騙し取る詐欺師やナショナリズムを利用しながら八百長試合で観客を欺く業者は横行している。

というわけで、雷雷(魏雷)みたいなマッサージ師が太極拳の達人になったり一虫(一竜)みたいな三流選手が八百長大会で活躍したりなど茶番劇が繰り返す。

業者の罪が深いが、メディアのダブルスタンダードが状況を悪化させた。 

 

実は、中国でMMA選手が多くてUFC大会で良い成績を取ったのも数人いるにもかかわらず、彼らの動向はさほどメディアに重視されずに詳しく報道されなかった

却って地方のテレビ局が「武林風」などゴミ業者に買収されてバカバカしい八百長試合を生中継して世間を誤魔化す。

 

地味に頑張って苦労する選手は無視される一方、観衆を騙す役者や詐欺師どもがのさばって得をする”、という格闘技界の現状であろう。


これに似た現象はサッカー界でも見られる:

 

下手くそ”や“負けっぱなし”など特色で有名になった中国サッカーチームは今月下旬、シリアとの試合で又も敗北した。しかも自身のミスで相手に勝ち星を献上した。

高い給料をもらいながら全然役に立たない中国サッカー選手たち、一体どういう連中なのか?地元メディアの調査によると、中国サッカーチームに問題がいっぱ、最初から監督は実力によって選手を選ぶわけじゃなくて、コネや賄賂で決めるのが普通だ。だからいくら条件が優れても貧乏人ならば国家代表になるのが絶対無理! 


特色のある社会主義”と名乗る中国だが、上記の事例から見れば格闘技界もサッカー界も完全に資本主義に腐食されて腐れ切った感じだ。


前世紀の“本物の社会主義時期”に戻って見れば、全然違う光景だ:

 

50数年前、オリンピック優勝を手にした“東洋魔女”の総帥:日本女子バレーボールの監督大松博文氏が周恩来総理の要請に応じて中国へ訪問した。

 

大松氏が自ら中国選手たちを指導して厳しく鍛えた。 

当時、中国バレーボール界の要人たちが現場で集まり、謙虚に学んだそうだ。

十数年間の努力を重ね、ようやく70年代に初めてアジア大会で優勝を果たした中国女子バレーボール、陰の功労者といえば、大松博文氏だと中国メディアも認めた

数日前、中国中央テレビの番組でこのいきさつを紹介した。

今昔の差、本当に大きいと実感した。

参照した資料はこちら: 

http://sports.sohu.com/20071017/n252709134.shtml 

http://sports.sina.com.cn/o/p/2004-05-13/2317882837.shtml 

http://dy.163.com/v2/article/detail/E1D1A14E0529X0OG.html 

 

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