水害との戦い

真夏の今頃、暴雨による被害は多くの地域で発生した。ロシアも難を逃れない。

写真と共に実態を伝えます。　

まずは状況の最も酷いイルクーツク州から：　

先月下旬、連夜の暴雨によってイルクーツク州で一部の河川が氾濫し、浸水被害が相次いだ。

被害が最も大きいのは西南部のトゥルン（Тулун）市、木造住宅がことごとく壊されて一部が流された。

この水害によって２５人が亡くなり、８人が行方不明、３５００棟を超えた建物が毀損され、１万人を超えた民衆が住む場所を無くした。

先週の金曜日、現地視察に赴いたプーチン大統領が現場に着いた途端民衆に囲まれ、苦情やクレームを聞かされた。

申請書類を用意したのに補助金をもらえないとか、救援物資がちゃんと届いていないとか、避難所がなくて室外で暮らすしかないとかなど、被災者たちの不満を耳にしたプーチン大統領が直ちに会議を開き、救助活動と情報管理の不十分を指摘し、役人どもに傲慢な態度を捨てて民衆の問題を真剣に解決せよと要求した。

その後、被災地を後にしたプーチン大統領は地元住民に９月にまた戻ってくると約束した。

水害が他の地域でも多発：

アムール州では、チータ州につながる道路が流された　

同州のブラゴヴェシェンスク（Благовещенск）市も浸水被害