平穏な明日が
当たり前に
また来ると
思えてしまうような
何でもない休日

だいぶ日が伸びてきた
夕暮れの公園で
4歳のわが子に
かけっこの競争を
せがまれる

よういドン!

坂田敏夫の様に
少しガニ股で
私の目の前を走る
わが子

どんなに遅くても
絶対に負ける事の無い
勝ちを保証された競争を
していると
ふと思った

子育ての
こんなありふれた時間を
どう思えばいいのかと
何の意味も持たない疑問が
心隙間に引っかかった

わが子は勝負の時間なのだが
これは競技でも遊びでもない

この延長には
オリンピックは無いだろう

せめて楽しさを
共有する為の時間であれば
良いのだが
八百長で楽しめる程
私は楽天的ではない

ただこの時間を得る為に
苦痛な日々の仕事を
続けていることは
間違いなく

逆に心身をキチンと
削られたからこそ
当たり前な日としての
今が存在するのだろうと
思えてきた

そうしていると
ゴール前にいた仔犬に
わが子が吠えられている

ワッ!ワッ!と
言いながら
逃げ回って、
私の脚の後に隠れた