やろうと決めたことが、進んでいるように感じられない、
停滞している時ってありませんか。
わたくしは、あります。そして今がそうでございます
あるよねー、そんな時も。
まあ、後退していないだけ良しとするかって感じでございます。
あとから見たら、ほんの1ミリでも進んでいたんだなって思うかもしれないし。
ああー時間が足りなーい。全部できるかなぁ。
写真はcomune.pisa.itより
さて、
3月25日は、ピサにとって、6月のピサの町のお祭り月に続いて2番目に大切な日。
なぜなら、世界で最初に新年を迎える日だったから。
なんのこっちゃ?と思われたのも当然でございます
どういうことかと申しますと、
現在のグレゴリオ暦では、世界のほとんどの国が1月1日に新年を祝いますが、
その前のユリウス暦では、
1月1日ではない日を新年にしている国がたくさんありました。
アウグストゥスの誕生日9月23日を新年にした国もあれば、
同じカトリックでも、12月25日のところもあったり、3月25日の国も。
真ん中の人はピサ市長でございます 写真はcomune.pisa.itより
ピサは、10世紀以降、3月25日を新年としていました。
実際3月25日を新年にしていたことが書かれた985年の日付の記録が残されています。
現在の暦、グレゴリオ暦は1582年に制定されたものの、
すぐには使わず(イタリアらしいねー)、1749年まで以前のユリウス暦が使われ
3月25日を新年にしていました。
旧暦の3月25日は、現在の12月8日、聖母マリアの受胎告知の日。
聖母マリア受胎告知(処女懐妊)の祝日とか、聖母マリア無原罪懐胎の日
Immacolata Concezione などと呼ばれて祝日です。
ということで、日付けだけそのままに、
ピサでは、3月25日は、新年!
カポダンノ・ピサーノ Capodanno Pisano ピサの新年
写真は、pisatodayから
中世の時は町の中心でもあり、政治の中心でもあった騎士広場 Piazza Cavarieli。
ここは、ヴァザーリの設計の建物がいくつもあります。
中世、裁判所だったところや、十字軍の教会、
ダンテ・アリギエリの「神曲」のモチーフになった事件が起きた塔
などがあります。
中世の衣装に身を包んだピサ人たちが、町をパレードした後、
ここで、式典を行います。
写真はcomune.pisa.itより
ああ、ステキ。
中世、ピサはイタリアの4大海洋王国として、力がありました。
後ろに見える教会は、
トルコと戦ったときの戦利品の旗や柱が飾られていたりと、
一般的に静のイメージのある教会ですが、ここは、動でございます。
右手前のおじさんの胸にあるのが、ピサの町の紋章、ピサ十字。
後ろのお兄さんが持っている筒の一番上の鷲は、ピサ県の旗でございます。
写真はInstagramのcomunedipisaより
鼓笛隊やフラッグ隊が町を練り歩く姿は、とてもカッコいい
騎士の方々もたくさんいるの。
わたくし、鎧が大好きで、お姫様のパレードより、騎士のほうにしびれます。
休憩だったり、イベント終わりの彼らと写真を撮ってもらったのが良い思い出。
また撮ってもらいたーい
写真は、partedimezzogiorno.itより
ああ、騎馬もカッコいいー
毎年この日は暑くって、そんな中、長袖の重みのある衣装で
何時間も練り歩くのは、重労働で大変だなぁと思います。
だから騎馬隊が一番楽そうです
ずーっと「新年です、わーい♪」とやっているわけではなくて、
「新年です、おめでとう!」の時刻がございます。
ピサの新年を祝う儀式で、最も大事なのが、これ。
ドゥオモ(大聖堂)で行われる、
太陽の光の儀式 Saluto al Raggio di Sole
ドゥオモの柱の上に1つだけ卵型の台があり、そこに太陽の光が来たら新年の証!
だいたい毎年12時半ごろ。
写真は、pisanews.netより
この日は、市長も来賓たちもみーんな中世の衣装を着て
大聖堂の前のほうにいる彼らだけを見ていたら、
中世にタイムスリップしたような気分になれます
ほかにもアルノ川でレガッタ・レース、夜には花火が上がったり、
イベント三昧の日でございます。
余談ですが、
このピサの新年、3月25日は、わたくしの母の誕生日
そして、
イタリアの解放記念日(日本の終戦記念日みたいなもの)の祝日、
4月25日はわたくしの誕生日 毎年祝日よー
ぐふふ、うちの家族はイタリアづいておりまする
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