イタリアに、「謙虚」というものは存在しない

ずっとそう思っていました。
仮にあったとしても、それを日本ほどプラスに考えないのではないかと。
でもね、そうでもないっぽい。



 

サッカー選手、バロテッリ↑ 俺さま代表。

「俺さま、強いんだぜ~!」って自慢するタイプ。 たしかに上手だとは思うよ。





印象が良さそうな写真↑も載せてみます(笑)

自己主張が強いとか、主張が必要といわれるイタリアでも、鼻につくらしい。


一方、
 


 

Hamsik アムシック(日本語だとハムシックかな?)
ナポリのチームにいる、スロバキア人選手。ちょ~うまい。

こんなすごい髪型してますけど(笑) 謙虚で、穏やかにイタビューにも応じ、
偉そうにしないので、Bravo(スバらしい)と言われている。
 


 

特に良い人に見える写真、選んでみました☆

実際、TVでインタビュアーが、
「トッティが40歳までの契約をしました。あなたも(その年まで)いけるんじゃないですか?」ってきいたら



 

「いえ。トッティは、ciampione チャンピオーネ(すごい人)ですから。」と
すごい静かに、控えめに答えていた。

私は、軽く感動したね。
「そうですね、そうなりたいですね。」とかじゃなくて、
彼は特別なすごい人、僕はそれほどでも・・・っていう口調だったから。

日本人気質の人、発見~!

今まで、のっぽがサッカーを見てても、ふ~んって感じだったけど、
ちょっと今は、ナポリの試合があると、こっそり応援しちゃうかな(笑)

そこで、わたくしが覚えたイタリア語、

Umile ウーミレ :謙遜な、腰の低い
Modesto モデスト :謙虚な

これまで一度も使う機会がありませんでしたaya



 

アムシック、首に漢字のタトゥーがあるの。

残念な出来だけど、
勝負を仕事にしている人だから、この言葉、良いと思います。


さて、ピサに来て思ったんだけど、ピサの人って、穏やかで優しい~。
(ピサと敵対するフィレンツェやリヴォルノからいわせると、そうじゃないらしいけど(笑))

目の前で私に向かってチッて舌打ちする人とか、道で激しく怒鳴りあいをするカップルとか、
おつりを投げられるとか、(日本人からすると)わめき声並みの大声をあげている人を見たことがない。

わたくし、1シーズンだけいたローマで、上のことを植え付けられまして(笑)
どこも似たりよったりだろうと思ってたの。
ほかの都市にも来ていたけど、出張だと見るところが限られるし、仕事に集中してるからあんまり見えてない。

昨日の郵便局のお姉さんもやさしかったし、エディコラのおばさんも感じがよかったし、
大学事務局のおねえさんも、バスの中であった知らないおばさんも、めちゃくちゃ親切だった。

そもそも、外出した時に、ジロジロみられたり、イヤな目に会ったことがないのよね、ピサで。
(私は背が高いので、「チネーゼ(中国人)~!」とかってどこへ行っても言われないのはあるが)。
小走りで歩いていると「バスに乗るの?いつも遅れるから慌てなくて大丈夫だよキャー 」って
見知らぬおじさんに通りすがりに言われたり(笑)

この町はもしかして、(心の中で思ってはいても)
あまり外国人に差別的でないのかもしれないなぁ、と思います。
住んでいる環境で、かなり心持ちが変わるから、これは、かなりラッキー♪

イタリアは、日本の南北の県の特徴差よりも、
1つ1つの州の言語・食べ物・慣習が大きく異なります。
なので、イタリア旅行に行って、自分の中であまりヒットしなかったら、それで嫌いにならずに、
ちょっと離れた別の都市に行ってみてくれると嬉しいなぁ。
人間の気質も、だいぶ違うとわかるんじゃないかと思います。(これは日本でもそうですけど)


昨日ね、知能障害のある女の子(16,7歳くらい)が、バスに乗ってきて、
最初、うろうろして、なにか独り言をいってたの。

そしたら、彼女を見たおばさん(50歳くらいかなぁ)が、その子ににっこりほほ笑んだ!
その女の子は、この人、優しいと見抜いたんでしょうね、
話しかけて、おばさんも普通に答えて、バスを降りるまで話してました。おばさんからも質問したり。
周りもそれをジロジロみるんじゃなくて、その女の子を見守ってる感じで。
(もちろんその女の子が、危害を加えるような感じじゃなくて穏やかだったからっていうのもあるけど)

日本だったら「自分のほうに来ないでね」オーラをだしたり、
冷ややかな目で見ることが多いのではないか、と自己反省も含め、ふと日本を思い出しました。

なんだか、人間としてのイタリア人の器の大きさというか、異質なものを受け入れる許容の広さ、
寛容さを垣間見た気がしました。

普段はイタリア人に、「もっと働け~」とか「要領が悪い」となんだかんだ文句を言うけれど(笑)、
やっぱりイタリアが好きなのは、こういうところにも理由があるかな、と思います。




アムシックが雄たけびあげてる時、スティーブン・タイラーを毎回思い出します。
歯茎がそっくりなのよね(笑)
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