私の中で、イタリアは、お水が豊富なイメージがあります。
というのも、ローマは、噴水がいーっぱい!



 

お水も出っ放し。
(水道管に菌が繁殖しないようにするためなんだって~)

実際は、都市によって水不足のところもあるようですけどね。


ここ、ピサも、市が作った公共の水道があります。
ピサの場合は、ローマのように、公園の水飲み場のごとく、ちょっとのどが渇いて飲むというよりは、
生活(料理や食事の時に飲むため)に使うために、汲みに来るって感じです。
実際、あるのは、住宅地ばかり。
車でドーンと乗り付けて、何リットル入るんだ?っていうワインやオイルを入れるようなビンを
持ってくる人、ペットボトルの人、いろいろ。

しかも、何キロごとに1つとかじゃなくて、同じ地域にいくつかあります。



 

墓石じゃないよ。
こんな感じの水道。使う時に出すようになっています。
なんていうのかしら、山麓水ってやつ?
でも、直接引っ張ってきてるのではなく、市が水質検査してるそうです。

わたしたちも、10日か、2週間に一回かな、まとめてどーんって汲みに行っています。

コスト0円ということもあるけれど、なにより美味しいから。
汲みに行く手間や順番待ちをすることを思ったら、買ったほうが、スーパーの買い物ついでなので
時間的には早い。

しばらくは買った水を飲んでいたけど、おいしくないので、わたくし、なかなか飲めなくて。
(微炭酸入りが好きだけど、のっぽにあわせてナチュラルなのにしてるのもあるし。)
日本では、よく飲むね~って言われてたんだけどなぁ。
のっぽにも「もっと飲め飲め」いわれ。
しかし、買った水を飲んでいたら、肌がバリバリしてきちゃってねぇ。
アレルギー性なんで、私の皮膚、結構弱いのです。

あとで聞いたら、のっぽ、前から汲みに行ってたらしいけど、
私が来て、買った水のほうがいいかと思って買ってくれていたらしい。残念、逆効果。

んで、汲みに行ったら、飲んですぐ「おぉ、やわらかい!」と感じるほどの違いで、ビックリ!

そりゃそうかも~。公共の水道は、



 

顔をあげると、こういう景色が見えるところにあるの。

今、汲んでいるところは、2か所目。
前の場所も悪くなかったけど、更に山の上に近い水汲み場だからなのか、ここの水は美味しい!


昨日もね、汲んでたら、30代なかばとおぼしき男性が歩いて来て、私たちの後ろで待ってたの。
私がペットボトルを渡す役、のっぽが入れる役でリレーしてたら、
「まだ、あとどれくらいあるの?」って聞いてきたんで
「あと5本ですけど。。。」っていったら、「先に入れさせて。」ってのっぽに言ってきて、
のっぽが穏やかに丁寧な口調で
「いや、もうすぐ終わりますので、待っててもらえませんか?」って言ったら
豹変!
「あんたたち、いったい何本持ってきてんだよ!ここは、共用のところなんだから
最大25リットルっとるまでって法律があるんだよ!」って言いだして。


 
 

確かに、水道のすぐ横に看板があるんだけど、そんなこと何も書いてないんだけど。



 

食器、車やバイクを洗うのに使ってはいけない、ゴムとかポンプなどを蛇口につけてはいけない、
などの禁止事項と、特別な場合には、管理会社がこの水を使用することがあると書いてあるだけ。


しかも、人によっては、えらいことお水を入れて帰る人もいるけど、
いつも、誰も何も言わずに、待っているよ。。。

要は、この男性、早く入れて帰りたいだけ。
でも歩いてこれるくらいなんだから、家が近いってことで、また出直せばいいのにさ。

んで、のっぽが、更に落ち着いた口調で、
「今までずっと水を汲みに来てますけど、リミットがあるなんて聞いたことがないし、
人によってはトラックで汲みに来てる人もいます。80リットルはありますよ。
それでもみんな、黙って待ってます。」って言ったの。

「あんた、ボトルをいちいちゆすいだり、
(飲みきっても残ってる、ほんの少しの水を捨てて、ちょっとゆすぐのなんて、みんなやってるぜ。当たり前だろ)
さっきは顔を洗ったりして(だって暑かったんだもん。5秒くらいだよ)
あんたたち、なんて人たちだ!ずーずーしい人たちだよ!(Siete maleducati)」って言ったもんだから

さすがののっぽも「いや、それを言うならあなたのほうが、無礼(Maleducato)でしょう。
こちらが先に来て水を入れているのに、自分を先にっていうのも、
その言い方も。」って返事してました。

イタリア人に、Maleducatiって言われるなんて、わたし、めっちゃムカついたんですけど!
しつけがなってないって言うか、非常識なっていうかそんな意味でつかわれる単語なんです。
お前に言われたくないわ~。

私があと5本って言ったときに、この人いったい何本持ってるんだろうってみてみたら
8本持ってた!お前のほうが多いやんけ~!まってろや!
というか、あと少しなんだから、そこまで待ったならもう少しだまって待てよ。

ケンカになったらイヤだなぁっていうのと、
外国人(私)が何か言うと、イタリア人は、ものすごい勢いで言い返してきたりするんで、
(そしたらのっぽも絶対言い返すんで、状況悪化必須)私は黙ってたのね。

でも、まだ彼が何か言ったら、私も「どこに25リットルって書いてるのよ!言ってみろ!」などと
言ってやろうかと待ち構えてたんだけど、
のっぽに文句を言っても、自分は水を入れられないとわかったのか、そのあとは、
何も言わずに、待ってて(最初に待っててもらえますかって言ったあと、普通は待ってるよ)
私たちが終わった時に、入れてました。

「なにあの人~?感じわる~い。」って、私が言ったら
「彼、とすかーながアジア人で、僕がイタリア人じゃないと思ったか(間違えられること多し)、
自分より年が若い(のっぽは、よく実年齢より若く見られる)と思ったから、
ああいうずーずーしいこと言ってきたんだよ。
でも、気を付けないとああいう輩は、怒って殴ってきたりして警察ざたになることもあるから」
っていってました。
「何が25リットルだ、どこにも書いてないやんけ!って思った。」って言ったら
「とすかーなも、思ったなら言わなきゃ。
(そうでないと相手が正しいというのを認めることになるから)」っていわれて

「でも外人がいうと、イタリア人は、大きな態度で、がががーって言ってくるもん。」っていったら
「あ、そうか。。。」って。

家に帰ってから、少しこの話になった時
「のっぽが、カッとするタイプじゃなくて良かったわ、そうじゃないとケンカになってるよね、あんな言い方されたら」
っていったら、
「父さんが、ふだんするように、穏やかに、でもNoと、わかるように言ってみた。
でもきっとあの言い方されたら、父さんは、絶対怒って言い返してるだろうなぁ(笑)」だって。

「つか、ああいう人、年配の人とかには、そういうこと、きっと言わないよ。
人を選んでいってるよ。」っていったら、「そうだね」って。

日影があるのに、日向の我々のいるそばに立った時点で、
「プレッシャーかけてきてイヤな人だなぁ」とは思ったけど、やはり第一印象は当たるのぉ。

こういう人は、イタリアに意外にいる。。。。
多くはないけど。

「ザ・自分勝手」カテゴリーの人。

「ここから近くに住んでいるだろうから、1年に一回とか来るお客かもなぁ(笑)」と
のっぽは、のんきに言っていた。
おいおい、襲われたり嫌がらせされたりしないように気をつけてよ。

のっぽの車には、会社の名前と電話番号が書いてあるんだよね。
イタリアだけに、心配だわ。



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