先日ご紹介したこちらの本。
「私も書いました」
「私も読みました」など
たくさんのメッセージをいただきました。
皆さんの意識の高さに驚きと感動を覚えました^^
同時に、アロマセラピーと医療や科学は
私たちアロマセラピストがとても重要だと思うテーマなのだということを感じました。
でも、最初に言っておきますが
この本に「答え」が書いてあるわけではありません。
全てにおいて「材料」が書かれているだけです。
なんの材料かというと
アロマセラピーを考えるための材料です。
このところ、いろいろなところで書いていますが
「アロマセラピーは頭を使うセラピー」です。
習ったもの、教わったものをただコピーして、トレースするだけでは
アロマセラピーは「セラピー」とは言えません。
●●な時に役立つ精油
○○になるためのブレンド
△△を解消するためのアロマ
なんていうのだけを一生懸命勉強しても意味がありません。
このブレンドや処方が
誰にでも当てはまるわけではありません。
あなたにとって
●●な時に役立つ精油かもしれませんが
私にとっては
●●な時にちっとも役に立たない、なんてことはいくらだってあります。
それがアロマセラピーです。
つまり、とても応用の幅が広く、個別性が高い。
ましてや症状緩和や体調管理として使おうとするなら
精油の作用だけの理解では全然足りません。
身体の中で何が起こっているのか?
心と身体の関係がどのようになっているのか?
精油の化学成分が、どのような作用機序で身体に心に働きかけているのか?
全てを理解していなければなりません。
それだけでも大変なのに
精油ってロットごとに成分が違います。その個別性を毎回フォローできているのか?
教科書通りに使うことの方が無理がある。というのは、使えば使うほど感じるところだと思います。
ということを考えると・・・
科学はアロマセラピーには必須です。
精油は科学で捉えるととてもわかりやすいものです。
科学、つまり作用機序や植物の生育環境による成分変化。
そして生理学や解剖学などです。
このようなことの基本知識と情報収集は、アロマセラピストの仕事の一部と言えます。
では
精油を医療に使うということは、どうか?というと
私の考えは
今は無理。
という見方をしています。
精油の成分の不安定さは、医療というストリクトリーな世界には合わないと思っています。(ここで言う医療はいわゆる「西洋医学」に限定しています)
ただし、この不安定さと人間の状況はリンクするところはあると考えているところもあります。
この不安定さをある種の”ゆらぎ”と捉えるなら、これこそがアロマセラピーの魅力だと言えると思うのです。
アロマセラピー魅力は”ゆらぎ”である。と考える私にとって
精油を医療に用いることは、今のところ二の次のテーマです。
でもそれは、私の考え方です。
もちろん精油を医療に取り入れることを研究してくださる先生方を、心から尊敬していますし、その成果を心待ちにしている一人でもあります。
ただですねぇ。
アロマセラピーを医療に取り入れることはできると思ってるんです^^
この曖昧さが医療のある側面をフォローすると感じています。
それは、「恐怖」と「不安」です。
精油をきちんと「アロマセラピー」にまで昇華させたら
それは医療に役立つ存在になるはずです。
そのために、クライアントとともに「考える」ことのできるアロマセラピストであること。
そしてアロマセラピーは、感じるだけでなく「考える」ことも必要だと言うこと。
普段、感じろ、感じろ、と言う私ですが
考えることもできないと、プロのアロマセラピストとは言えないと思っています。
厳しいですか?^^
厳しいですよ。
だって、アロマセラピストは、心と身体に触れる仕事ですから。
覚悟と決意を持って臨むべきです。(あまり、「べき」と言う言葉は使いたくありませんが、敢えて)
他人に答えを求めるばかりで、自分で考えることができないアロマセラピストは淘汰されます。
そのために何が必要かと言うと「疑問」を持つことです。
今日のブログを読んで、そうか〜〜。と思うのではなく
「なんで科学が必要なの?」「なんで精油は医療で使えないの?」と思ってください。
そして、自分で調べて、自分で考えて、自分の答えを出してください。
藤原と同じ答えにならなくて良いです。
自分の答えを持つこと。
考えるアロマセラピストになること。
なぜこれが必要かと言うと・・・・は、また別の機会にお話ししましょう。
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